日本政策金融公庫を活用した創業融資のポイント

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ビジネス・マーケティング
はじめまして
合同会社Elen代表の不破です。

必要な書類は?創業融資っていくらまで借りれるの?なにが審査のポイントなの?
という相談をたびたび受けることから、簡単にポイントをかいつまんでご紹介できればと思います。

○必要な書類
・法人の履歴事項全部証明書(起業・登記前は不要)
・創業計画書(日本政策金融公庫が配布しているフォーマットのもの)
・運転免許証もしくはパスポート
・見積書や許認可証(必要な場合)
・過去2期分の確定申告書・決算書及び試算表(ない場合は不要)

上記が最低限必要な書類になります。
また最低限というのは、上記資料にて申請を行った後に追加資料を求められることが基本であり、特に詳細な事業計画書や事業実績がわかる資料、資産状況がわかる資料などを求められることが多いです。

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○創業融資っていくらまで借りれるの?
・上限額は3,000~7,200万円(運転資金:1,500~4,800万円)と定義
・実態としては上限額1,000万円・自己資金額の1-5倍程度が目安
定義と実態として書かせていただいたのは、これまでの創業融資支援や金融公庫担当者の方からのヒアリングをもとに公開されている定義の情報と実態の情報をともに載せたほうが有益かつ説得力があると考えたからです。
ポイントとしては金融公庫の支店決済が通る金額の上限が1,000万円程度であることと自己資金額の1-5倍が目安となるという点です。そのため、例えば500万の融資を希望する場合には最低でも100万円(理想的には500万円)程度のお金は自分で準備する必要が出てきます。

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○審査のポイントは?
・事業計画書
・経営者の経歴
・自己資金額
・信用情報
の4点です。

・事業計画書
日本政策金融公庫の提携フォーマットの準備は必須です。
一枚ペラで記入箇所は多いですが、経歴や融資希望の内訳などを記入するだけなので簡単に作成できます。一方で情報量が少ないので、基本的に追加の事業計画書(詳細版・市場分析やサービス・商材の詳細など)が必要になります。

▼日本政策金融公庫 提携フォーマット
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▼事業計画書サンプル(事業再構築補助金を引用)
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・経営者の経歴
経営者の略歴が重要になります。
学歴・社歴といった基本情報に加えて、起業される事業に関係のある経験が重要視されます。そのため美容師→美容院起業、調理師→飲食店起業などのストーリが好まれます。逆もまたしかりで全くの未経験・これまでの経験と関係のない分野での事業は審査上ネガティブに働きます(確実に否認されるというわけだはありません)。基本的に7年以上の経験が評価されると言われていますが、やりたい事業のために下積みをそんなにできないという人も多いと思います。そういった場合は数ヶ月でもいいので業務委託やバイトでも良いので経験を積まれることをおすすめします。

・自己資金
その事業を開始するに当たっての自己資金額になり、口座の写しの提出を求められます。コツコツと事業のためにためてきた資金が評価される一方で、親族友人からの一時的な借金などは評価が下がります(口座の履歴を見られるため資金の移動はバレます)。またサラ金から借りてきて一時的に自己資金を増やすなどもバレますのでやらないほうがよいです。

・信用情報
家賃や公共料金、クレカの滞納などの情報があればネガティブな評価になります。これらはすべてCICという機関にて情報が管理されており、審査上確認が必ず行われます。そのため①解消できるものはしておく②過去にやってしまった滞納等は自己申告するが最善策となります。

出典:日本政策金融公庫HP

当社では政府系金融機関出身のプロが事業計画書の作成サポートを行っています。ヒアリングシートに記入するだけのカンタンプランからビデオ通話によるコンサルティングを通じたバッチリプランまで幅広いニーズに対応しています。また創業融資に合わせて利用をおすすめしている補助金情報の案内も行っています。この機会にぜひご活用ください!



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