結びに記したメッセージ🍀

記事
コラム
3年程前、職場が一緒だった男性。
業務期間中、お話しする機会は多くはなく、その案件は終了しました。

1年程前に偶然再会し、
「業務が一緒だったメンバーと連絡を取り合っているので、
今度飲みに行きましょうよ。LINE交換しましょうよ。」
と言われ快く交換。
でもまだコロナの波もあり、すぐに飲み会というわけにはいきませんでした。

今年に入り、少しづつ集まりの計画を立てて下さり、
お誘いをいただくようになりました。
でも、タイミングが合わなかったり、
諸事情から参加できなかったり・・

それでも彼は、懲りずに声を掛けてくださいました。
参加できなかった飲み会の写メを送ってもくださいました。

GW頃、やっとタイミングが合って
「参加します!」と言ったのですが、
他の方が都合が合わず、
結局流れてしまい・・

LINEでのやり取りは、何度もしていましたが、
結局顔を合わせたのはLINE交換をしたときだけでした。

3ヶ月後の8月。
別の方からの経由でいただいた連絡は・・・
彼が末期がんであると。

「現在入院中です。
治療しなければ余命5ヶ月。
治療を施して30ヶ月。」
本人からのその内容の文面が、転送されてきました。

そして彼の選択は、緩和病棟への転院。

お医者様のお見立てよりもずっと早く、
2週間で逝ってしまいました。

彼が繋いでくれたご縁。
毎回幹事として、ひとりひとりに声を掛け、丁寧なやり取り。

彼がよく使っていた、大衆的な居酒屋。
先日、元同僚数名で集まりました。

私は彼のプライベートを何も知らず、
結婚と離婚を3回経験していたことも初めて知りました。

率先して飲み会を開いていたことも、
寂しさを埋めるものだったのかもしれません。
おそらくその瞬間瞬間を楽しんでいたのでしょう。

運命に抗う事なく受け入れた、彼の潔い最後の選択は、
まさに彼の生き様。

GWの飲み会の開催白紙の連絡の結び。
私たちへの気遣いに溢れたメッセージ。
「悪しからず。皆様に幸あらんことを。」
が、彼からの最後の言葉となりました。

入院の知らせが届いてから、彼に直接送ったLINEは
今も未読のままです。













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