こんにちは。
今回は数年前に自分の中に存在する、小さい自分
「インナーチャイルド」と相対したお話をしようと
思います。
そもそも「インナーチャイルド」とは何でしょうか?
人によってさまざまな解釈がありますが、
一言で言い表すと
幼いころに抑圧されて封じ込めてしまったありのままの自分
と、言ったところでしょうか。
本来子どもというのは、ありのままの自然体で振る舞い、
成長とともに人と協力し、時にはぶつかり合い、
大人へと成長していくものです。
しかし、親や家庭環境の影響で幼少期からありのまま振る舞うことができず
本当の自分を誰にもさらけ出すことができず、成長した大人の心に生まれてくるのがインナーチャイルドです。
自分の意見を言ったら怒られる、暴力を振るわれる、そういった幼少期のトラウマの影響から、自分よりも周りに合わせることを第一に考えてしまいます。
こういった人は、昔からどこか大人っぽい雰囲気を纏っています。
いや、大人っぽいというより昔から不自然と大人びている…
僕も周囲の大人から「大人びているね~」と言われながら育ってきたので気持ちは痛いほどわかります。
本来現れるべきであった子どもの小さい自分が成長できず心の中にいる。
この現象がインナーチャイルドです。
インナーチャイルドと向き合った日
ここからは僕の体験談です。
当時自分は18歳、進路もわからず日常生活もうまくいかなったので、
いわゆる鬱状態でした。
ぼんやりしながら、将来のことを考えて嫌な気持ちに浸っていると突然、周囲の音が消え、頭の中にある光景が浮かんできました
それは幼少期の頃の自分でした。5歳くらいでしょうか。昔の写真でみた自分そのままです。
しかし、写真と違う箇所が一つありました。
表情です。笑顔ではなく今にも泣きだしそうな顔でした。
その光景を見て、頭の中の暗い部屋の僕は、
ひたすら殴りました。小さい僕の顔が涙いっぱいになるまで。血が出るまで。
小さい僕はひたすら叫んでいます。
「痛い」「やめて」「もう殴らないで」
その声を無視して現在の僕は殴り続けます。殴っているのは僕なのに、手を上げる程、悲しい気持ちで満たされていきます。
「なんでこんな事するの!!」
小さい僕が最後の力で叫ぶと、僕は我に返り現実へと戻りました。
気づいたら現実の僕は涙を流していました。
インナーチャイルドと向き合ってみて
頭の中で上映された惨い光景が忘れられず、あれからずっと考えていました。
気になって調べていくうちにインナーチャイルドという単語を知り、合点がいきました。
紛れもなくあれは自分のインナーチャイルドが具現化したものでした。
ずっと前から抑え込んでた自分が、ふとしたタイミングで仮面を被った自分に訴えてきたのでしょう。「僕を無視しないで」と。
ひたすら殴ったのは自己否定の象徴だと思います。それほどまでに自分のことが醜く嫌いだったのだなと気づかされました。
しかし、気づいたのは悪いことばかりではありません。
自分は思ったより深い傷を負っていたこと、
本当は笑顔で楽しく過ごしていたいこと、
自分のインナーチャイルドがわざわざ僕の前に姿を現し、伝えに来てくれました。
それ以降、少しだけですが自分をいたわり、愛することができるようになりました。
かわいいところもあるじゃん!自分!
インナーチャイルドと相対した時はものすごく辛かったですが、とても感謝しています。
次に彼と会ったら迷わず、抱きしめてあげたいと思います。
僕に会いに来てくれてありがとう。これからは愛をもって君と向き合うね!