「お金」が介在する創作活動

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コラム
こんにちは。『徒然なる世界』の管理人リュードです。
今回は創作活動とお金についての話をしようと思います。

今の時代って便利ですよね。
無料で創作物を公開することができる手段。
それが様々に整っているのですから。

私が創作活動を始めたのは2002年の10月頃。

その時にはTwitterなどのSNSなんて影も形もありません。

折しも個人サイト隆盛の時代。
多くの方が個人サイトを開設して自分の創作物を公開していました。

トップページには俗に言う
「アクセスカウンター」
なるものが設置されているサイトも多数。

キリの良い番号を踏むと
「キリ番」
などと言って盛り上がったりしたものです。

現在では投稿サイトもかなり充実していますし、
そういうところに投稿する方も大勢います。

さて、ここからが本題。

個人サイトにしろ投稿サイトにしろ、
無料で作品を公開できる手段が存在する。

それは作者にとって非常にありがたいものです。

余計なお金をかけることなく、
自分の作品を世に送り出すことができる。

これによって創作活動がより距離の近いものになったことは、
言うまでもない事実でしょう。

ただ、ここである問題が発生します。

それはなにか。

それは「満足感」の問題です。

どういうことか。

無料で公開できる。
無料で作品を読むことができる。

一見お手軽のように見えますが、
それ故にいわゆる読み捨てられる現象が発生しやすいのです。

事実、そういう無料投稿サイトで注目されるのは、
ほんのごく一部の作品だけ。

ほとんどの作品は誰にも読まれることなく捨てられていくのが現状です。

私にもそういう時期がありました。

いくら作品を投稿しても、

注目されない。
アクセス数が増えない。

そういう状況に耐えられず、
もう創作活動を止めようか、
と思ったこともありました。

ですが、私は止めませんでした。

その代わりに、あることを考えました。

ちゃんとお金を取れるものを書こう。

そのために自分がやるべきことをきちんと考え、実行しよう。

そういうことのもろもろの結果として、
今の同人サークルという形に落ち着いたわけです。

お金が取れるものを書く。

それは創作活動に「お金」を介在させること。

それはある一つの意識を生み出す、
大きなきっかけになります。

創作活動に対する「責任感」です。

お金を取れるようにすること。

それは作品のクオリティー向上だけではありません。

例えば、
新刊を出す時期をきちんと定め、
それを守れるようにすること。

いわゆる「締め切り」の概念です。

締め切りを発表し、それを遵守する。

それは読者に対する信頼の醸成につながります。

その信頼の積み重ねが、
「お金を出してでも読みたい」
と思わせる一つの要因として作用するものでもあります。

創作活動にお金を介在させる。

それによってなにが生じるか。

創作活動が単なる趣味から、
責任感を伴った一つのアクティビティになる。

そういう具合に意識の変化がもたらされるのです。
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