お別れ

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コラム
今回は、バトンタッチのその後。。。

祖母は私に「神人の引き継ぎ」をした後は、本当に穏やかな生活を送っていました。
歳のせいもあり、杖→車イス生活になりましたが毎日ニコニコ😊
正直、神人だった頃の祖母と同一人物とは思えないほど。

私は週末の度に祖母に会いに行っては、色んな話をして(御嶽に行ったあの日から、神事の話は一切しなくなりました)一緒に過ごしました。

祖母の家に入ると、以前のような独特な「ユタの家」の雰囲気が一切なくて少し寂しい気もしましたが、子どもに戻ったような祖母の姿がとても可愛らしかったです。

私が「ばぁちゃん、今日は何したの?」と尋ねると、祖母は「今日はね、学校に行ってきたよ。(多分デイサービスの事)明日もね、みんなと学校に行くんだよ。」と返事があったり。。。
本当に楽しそうで、今まで忙しく神事に従事していた分、青春を謳歌しているような感じでした。

しかし、その時は突然やってきます。。。

ある日、いつものように夕食をとっていると珍しく祖父からの電話。
「おばぁが今朝から体調崩して、今病院にいるよ。もしかしたら明日まで持たないかもしれない。病院に来られる?」との事。

私は急いで病院へ向かいましたが、祖母はもう意識はありませんでした。

そして日付が変わる頃に、静かに天国へと旅立ちました。
享年89歳。

後日、祖母の遺品を整理していると、生前に神事に使っていた道具が沢山出てきました。

image1 (2).jpeg

そのうちの一つ『ジョーカビ』。
神事の際に、お供え物と一緒に供えるもの。
盃(さかづき)として使用します。
本来は、12枚で1セット。

まだ真新しいジョーカビを数えてみると、12枚だったり、13枚だったり。。。
中には10枚のものもありました。

そういえば、家にいる時はいつもジョーカビを作っていた祖母。
私と御嶽に行く前まではいつもジョーカビを作っていたので、私はまだまだ大丈夫!!と思っていましたが、たぶん祖母はもう自分の神人としての役割は終わりだ。と分かっていたのかもしれません。

その数がバラバラなジョーカビを手に取ると、祖母の今までの姿が一気に浮かんできて涙が止まりませんでした。

あまり口には出さなかったけど、祖母もまた凄く苦労しながら神の道を歩いた人。

現実の世界では「祖母」。
でも神の世界では「お母さん」。

ばぁちゃん、ありがとう。
長い間お疲れさまでした。
これからは私が一生懸命頑張るよ。

今でも私は、神事について悩んだり迷った時
「ばぁちゃん、私がやってる事は正しいのかな?」
祖母に問いかける事があります。

その度に祖母は「自分の神様としっかり対話をしなさい。
あんたなら大丈夫!!」
笑顔で答えてくれます。

姿は見えなくても、触れる事が出来なくても。。。
ちゃんと繋がっています。

今日はここまで😊

皆さま、いつもありがとうございます。

素敵な週末をお過ごしください🍀✨


☆misa☆

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