役割で仕事をする!

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おはようございます。


本日は医療・介護・福祉法人においての仕事の方法として、『役割で仕事をする』についてお話したいと思います。


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実は、ちょうど昨日で日本社会事業大学大学院の実践研究報告書が終わりました。つまり、論文と報告が終わったので、あとは卒業許可が下りるのを待つだけということです。

今回、私は医療・介護・福祉における働く人たちの人材育成をテーマに実践研究を行いました。




結論から申し上げると、人材育成とは「曖昧性」「継続性」があり、見えない成果と取り組み期間に対して、どのような覚悟をもって取り組めるか、また取り組むためには安定した経営基盤が必要だとなりました。

私は今回の実践研究で、人材育成をするために必要な最もベースとなる役割認識について、カードゲームを開発しました。



組織としては、働く人たちが自律することを望んでいるので、その一歩として役割認識が重要であると考えたわけです。



医療・介護・福祉の様々な組織において、組織が求める役割と従業員が認識している役割のギャップが生じていることで、評価が下がり、仕事ができないというレッテルを貼られている可能性も否めません。



ですから、まずは双方が役割認識の不一致を修正することが必要だと考えます。



本題ですが、この『役割で仕事をしよう』というキャッチフレーズは、私が以前から訴えてきたことなのですが、実はトヨタの豊田章男さんも同じことを言っていました。

「組織には上も下もない。まずはこの考えから脱しなければならない。」

本当にその通りだと思います。

ただし、組織の中で上層に位置する人たちは、組織の上層に位置することが生きがいであり、目標であり、人生のプライドなのですから、早々、簡単に手放すことなどありません。

しかし、組織の本質というのは、組織目標を達成するために集められた役割集団なのですから、そこに上も下もないというのは真実だと思います。

上とか下とかという概念を持ち出すと、これは概念から邪念に変わり、様々な感情が目標達成を阻害し、目的達成の道のりを遠ざけるのだと思うのです。

上層だから偉い、下層だから偉くない、こういった発想をまずは捨て、肩書ではなく役割で仕事をするのです。

肩書というのは、所属する組織において、自身がどのような役割、権限、スキルを持っているか一言で表現するための"ツール"なのです。

肩書を与えられたのであれば、肩書に見合った仕事をしなければなりません。

よく、指示や命令、指導というのは上から下に流れるものであると誤解されています。たしかにそう見えるかもしれません。

一つ、認識が異なるのは、組織図というのは下から上へ「責任を取る責任者」を示した「責任図」なのです。

上に位置する人が最終的に責任を取る。これも一つの役割なのです。

そして、指示や命令、指導というのも「役割」のです。飛行場で言うところの管制塔ですよね。管制塔が異なる指示を出せば、現場では大きな事故につながってしまうのです。

さて、皆さんの組織ではどうですか。

役割で仕事をせず、肩書や立場で仕事をしていますか?

役割で仕事をすれば平等性が担保され、軋轢が大きく減少すると思われます。

ただし、これまでの概念を覆す考え方なので、役割で仕事をするためには経営者の覚悟が必要なわけです。

頑張ってください。

それでは。


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