『訪問医療マッサージのフランチャイズ加盟の失敗』

記事
コラム


おはようございます。





本日は『訪問医療マッサージのフランチャイズ加盟の失敗』について考えていきます。




インスタ コラム用 - 2023-08-13T103847.778.png









訪問医療マッサージも、訪問看護事業や障害者グループホーム事業、放課後デイサービスと同じように、しばしばフランチャイズ展開され、加盟トラブルが発生するビジネスモデルの一つとなっています。







こういった医療・介護・福祉事業をセカンドビジネスとして始める小規模事業経営者は、非常に多いですよね。


それは見た目からして、安定したビジネスだからかもしれませんが・・・






たしかに、一度安定してしまえば、他のビジネスと比較しても安定した収入が見込めるのは、経営者としては狙いたいひとつの理由でしょうね。







しかし、安定させるまでのスタートから維持までのプロセスの難しさと言ったら・・・私も過去に数度、ご支援をさせていただきましたが、上手くいく場合、上手くいかない場合の理由ははっきりしているのです。





まず今回の題名である「フランチャイズ加盟」についてですが、フランチャイズの謳い文句として、おおよそ3ヵ月~6ヵ月で黒字化することできるという内容です。





この甘すぎる言葉にのせられる小規模事業経営者の意思決定もまた、甘すぎると言わざる負えません。









訪問医療マッサージのフランチャイズ加盟もその一つです。



おおよそ6ヵ月から黒字になるというのは、下記の条件が全て整っている場合でしょう。

・あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ人材がいる。
・人材に営業力があり、かつ営業活動が可能である。
・人材の技術スキルが高く、コミュニケーション力もある。
・週5日の営業活動が可能な人材いる。
・人材が継続して勤務する好条件がそろっている。







上記に加え、かつ上手くいかなくても、常に課題発見と改善を繰り返し、継続した努力と行動を行わなければなりませんが・・・



どうでしょうか、中々レベルが高い条件だと思いませんか?



そもそも、このような人材が初めから揃うわけもなく、よほどの好条件出すなら別ですが。


つまり最も難しいのは『条件がそろっている人材の確保』ということです。







私たちも、このような専門職人材の採用支援を行っていますが、採用できる場合とそうでない場合があるわけです。






友人の訪問医療マッサージ事業の経営者に話を聞きましたが、新規開設事業所で管理者をやろうとする人材は、2年ほどで独立を考えているような人材であり、そのほかは、基本的に安定志向であることから、給与や福利厚生、働く上で重要な条件がそろっていないと難しいと言っていました。




訪問医療マッサージのフランチャイズに加盟して失敗する人というのは、人材も比較的簡単に確保できる、患者獲得も容易であるという考えなのです。



そして、経営者である自分は”事業に関わらずに採用した人に丸投げする”というのが念頭にあるため、上手く人材を採用できたら、働くための設備だけをそろえて、早々離れてしまうのです。


するとどうなるでしょう。



丸投げされた管理者は、下記の3つの方向に進むことになります。


①丸投げされ、相談相手もいない状況で悩みストレスを抱え早期に退職する。

②丸投げされ、自由に好き勝手に運営し、結果として売上が上がっていない。

③丸投げされたが、管理者として業務を全うし、必要なスキルを得たら独立する。



結果として、継続して運営することが難しくなるのです。



経営者は丸投げして、勝手にビジネスが運営され勝手に売上が上がると思ったら、100%間違いなのです。


医療・介護・福祉には、仕組みやシステムというような機械的な思考だけではうまくいきません。人がついてこないのです。




多くの人は、フランチャイズ加盟して多少なりとも楽なビジネス展開を考えているでしょうが、上手くいくのは、資格を持った経営者がフランチャイズ加盟し、想いと覚悟をもって臨んでいる場合なのです。




訪問医療マッサージのフランチャイズ加盟を検討している人は、今一度、考えてみましょう。



それでは。







サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す