自己概念と経験。心理的不適応とは。

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マネー・副業
人間は「自分とは何か」にとても興味があります。おそらく数ある興味のなかでも一番かもしれません。自分の定義と言っても良いのですが、これがなかなか難しい。一生かかって問い続ける問題かもしれません。カウンセリングの世界では「自己概念」と言います。「自分らしさ」や「自己に関する理解」です。生活のなかでは「自分らしく」いられる(生きられる)のが最も心地よい。これを「自己概念と経験の一致」といいます。しかしなかなか難しいことも多いでしょう。この自己概念と経験が不一致の状態を「心理的不適応」と言います。この不適応は心理的なフラストレーションを生みます。現状に不満を抱いている状態です。

よって不満を解消するには自己理解と経験を再度一致させれば良いのです。多くは目の前で起きている事象を改善しようとします。本人の努力によって状況を良くすることも出来ます。しかし上手くいかないとそれ自体が新たな経験として学習され、更に不満を募らせるか、「どうせ私などこの程度だ」と自己を低く見積もることにもなります。ましてや本人以外の努力、例えばカウンセラーやコンサルタントのアドバイスだけで状況が上手くいくことはないと思います。

ではカウンセラーやコンサルタントに出来ることは何か。経験を変えることではなく「自己概念を変えること」です。本人が考えている自分とは別の自分が存在することに気付いてもらうこと。別の自己概念に気付いてもらうことで心理的不適応を解消することが僕たちの役割だと言えます。同時に相談者は客観的な立場の人から自分というものを知ることから新しい人生が開けるように思います。

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