50代の転職

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マネー・副業
先週、クライアント企業の担当者だった50代のAさんと話しをしました。Aさんはちょうど1年前に転職。「最近、どうしていますか」と情報交換したのです。彼は大手食品メーカーでマーケティングをやってきたので、いまの職場(総合商社)ではもっぱらB2Cのマーケティングを教えるのが仕事です。お話を伺う限り、とても充実した日を送られているようでした。

50代の転職は過去5年間で80%も増えています。彼らの目的は在籍企業よりも長く働ける会社での長期的な収入確保です。人生100年時代を見据えたライフビジョンを持っているのです。50代の採用は、特に30代を採用できない中堅・中小企業がベテランの大手企業出身者を採用するケースが多いのではないでしょうか。大企業出身となれば年収も高く、中堅・中小企業にとっては負担も大きい。しかし若年層の人手不足を考えると、即戦力の50代に食指が動くのも納得がゆきます。高スキル人材は不足しがちですから、その解決策として広がりつつあります。

50代の転職を成功させるにはどうしたら良いでしょうか。僕は「今の仕事を頑張ること」だと思います。なにも50代に限ったことではない。しかし30代で頑張るのは昇格・昇進のためかもしれません。50代ではそれはあまり望めないので別のところに目標があります。それは社内や業界の中で良い評判を立てることです。「Aさんだったら、退職した時にうちに来て欲しい」「私の得意先にAさんを紹介したい」。このように周囲に思ってもらえるようになると成功です。転職で有利なのはこちらから売り込むことではなく、向こうからオファーが来ることなのです。それが年収を下げない転職の入り口です。

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