教室からの脱走

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 小学生でさらに多いのが「教室からの脱走」です。

 こちらも不登校と同じく、子どもなりの背景や理由があります。

感覚過敏(聴覚過敏)(学校や教室の環境に耐えられない)
 幼稚園・保育園や開業保育とは異なり、学校は「大規模な組織(集団)」になります。
 他の子どもたちの声、放送などの機械音、足音、先生方の声など常にざわざわした雑踏の中にいる状態です。さらに、都市部の学校は外からの音も加わり、より多くの音であふれています。

 発達障がいないしHSCスペクトラム(繊細っ子)は「生まれつき脳みその構成上」、'無意識に全ての音を情報'として仕入れやすい特徴が挙がります。
 いわゆる「カクテルパーティー効果(音の選別)」が普通の人に比べて脳みそにその機能が備わっていませんので、そうした環境が騒音として耐えきれないのです。

 この場合は、物理的な対策として遮音性イヤーマフ耳栓ノイズキャンセリング機能付きイヤホン・ヘッドホンなどの着用を相談してみましょう。
 ただし、遮音性イヤーマフやノイズキャンセリング機能付きイヤホン・ヘッドホンは一度試着をしてから使用しましょう。
 耳はもちろん、接続部分は頭に負荷がかかるのと、学校では長時間同じ姿勢(椅子に座っりぱなし)ですので意外と肩や首にも負荷がかかります。

 遮音性はもちろんですが、軽くて長時間の使用でも疲れにくいものを選ぶのがおすすめです。
 とはいえ、田舎では一般的なホームセンターや電気屋さんにはない可能性が多いです。その場合は割高ですが、ネット通販を頼るしかありません。

 今後当事者の声がより多く上がることで、多くのところで一般販売などを普及してくださることを願って止みません。

学習が嫌い
 小学校の学習が嫌いで、逃げ出す可能性もあります。
 「小1プロブレム」の可能性があるなら、小1プロブレムへの対応から検討します。

家に帰りたい(家族に会いたい・ゲームなどをしたい)
 家族と離れた不安から、家族を求めたり、ゲームなど趣味のことを思い出して帰ろうとする可能性もあります。
 最終的に不登校へ進んだ場合、「家庭教育」など別の学習環境(居場所)の検討もしましょう。

校外に興味の対象がある
 救急車、消防車やパトカーなどに興味のある子どもはサイレンの音が聞こえると衝動的に見に行こうとして教室を飛び出す可能性もあります。

注目行動(かまってちゃん)
 先生方に追いかけてもらうために、教室を飛び出す可能性もあります。

 さて、私自身は発達障がいはあるものの、同時にHSPスペクトラム(繊細さん)もある「併存当事者」です。

 そのため、教室からの脱走はほとんどありませんでした。(;^ω^)

 発達障がい単独の場合、「教室からの脱走」が多くみられる傾向です。

 ただし、子ども時代は自宅に帰るとテレビなどの情報で疲れてしまうのかしょっちゅう居間を離れることが多々ありました。

 今現在は、大人へ成長したのと、薬物療法が功を奏したのか落ち着きは多少感じます。それでも、根本的なところは治まってはいませんのでやはりぐったりしてしまいます。
 それに伴い、「疲労回復のための散財」がひどいときもあります。(^-^;

 いずれにしても、そうした「脳みそのこと」は残念ながら'見た目で判断できない'特徴が多く、脱走をはじめとした行動は「氷山の一角」に過ぎません。
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