吃音とは?

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 今回は「吃音」についてお話します。

 吃音は「吃音障がい」と分類されることが多く、「広い意味での発達障がい」と定義されつつあります。

 ただし、今現在は「発達障害支援法」内での定義からは外れています。そのため、「適切な支援」などが難しいのが現実でです。
(議員の皆さん、頼みます!!!!「吃音も発達障がい」と認めてください!!!)

 また他の発達障がいと同じく、「これを行えば必ず治る」という確立された治療法はありません。脳みそのことで、原因不明のためまだ「原因療法(根本療法)」ができません。多くは「対症療法(その日その場しのぎ)」で何とかするしかありません。

 そして、発症率にお国や言語による差もありません。
 当事者は全人口の約1%、大人になっても長引いている人もいますが、少数派になります。

男子(男性)に多く、男女比は4:1程度、他の発達障がいでも当事者が男子(男性)が多いため、本当に研究を加速してほしいです。

 特性として以下の3つが分かっています。

連発(音の繰り返し)
「あ、あ、あ、あ、あ、ありがとう」のような一つの音が多く出ること。

伸発(音の引き伸ばし)
「あーあーあーあーあーあーりがとう」のような一つの音が長く出ること。

難発(言葉の詰まり)
「……、ありがとう」「あ、……りがとう」のような発音に詰まりが生じること。

 専門的には「非流暢性」と言います。だいたい3歳ぐらいに始まり、約7割は自然に治るとされています。しかし、大人になっても長引く人もいます。

 根本原因は実際のところ不明ですが、'仮説'として考えられる原因があります。

体質的要因
「生まれつきの気質特性」として…
遺伝(この説が有力視されていますが、それでも確率は約7割です)
妊娠期、周産期、授乳期の母親の様子(生活習慣の乱れ、高ストレス、たばこやお酒などの嗜好品依存など)
乳児期(赤ちゃん時代)の病気の後遺症(おたふく風邪や日本脳炎、インフルエンザ症候群などの後遺症として)

発達的要因
身体をはじめ、急速に発達する時期の影響を受ける場合もあります。

環境要因
その家庭の生活や社会背景(両親共働き、みなし残業給料、変則シフト制勤務など)

ただし、上記に挙げたものは本当に「仮説」でしかありません。

 それでも、周りにいる人が笑ったり、親などから「ゆっくり話そう」と言い直しさせると、話す前に「また詰まったらどうしよう…」と余計恥ずかしさや不安につながってしまいます。
 気にする雰囲気を作らず、気にするそぶりを見せず普通に「そうだね…」と返すと安心します。

 また、「言いたいことはそういことでしょう?」のような'先回り'も逆効果です。(私はHSS型HSPの繊細さんでもありますので、このくせが厄介です)
(^-^;

'先回り'は「過保護・過干渉」の始まりです。話すやる気を失います。会話には「忍耐」も必要なのです。というよりも、人間社会である以上「忍耐」も欠かせないです。

 そして何よりも、家族全員など周りの人たちとの関わりを見直す'きっかけ'なのも「吃音障がい」、「発達障がい」、「HSPスペクトラム(繊細さん)」なのかもしれません。

 兄弟姉妹などは笑ったり、真似しないよう「○○ちゃんは、がんばって話している(一生懸命がんばっている)から、気にしないで」と協力も必要です。

 そして、'決して一人で抱えず'専門家に相談しましょう。

 本当の「依存」は「ソーシャルサポート(複数依存)」です。「周りを多く頼って」いいです。
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