PTA広報紙は必要か Vol.2

記事
コラム
前回,「PTA役員の選び方に問題があるのではないか」というお話をしました。

うちの子の学校は児童数が少ないので,学級懇談で「1人ノルマ3回です」なんて言われました。
共働きが増えている今の時代,6年のうちの3年も役員をやれだなんてあり得ないことです。

うちの学校は幸いくじ引きではなく立候補制ではありますが,ずっと決まらないと,結局「あの人はまだやってない」などと噂になり,先生がその人に電話や懇談でひたすらお願いするという状況になります。

その様子は学年が上がれば上がるほど顕著になり,6年生まで役員をやってない人がいようものなら「何もやらずに卒業させるわけにはいかない!逃げ得は許さない!」と言わんばかりに,何がなんでもその人にやらせようという雰囲気ができあがります。

うちの学校の話になりますが,広報部は例年人気がないので,最後まで決まりません。
ですから,先生に頭を下げられて仕方なく引き受けた保護者が広報部に入ってくることがとても多いです。
その人は仕事でほとんど活動に参加できません。

中にはその人のことを「あの人は何にもしない!」と憤慨する人もいます。
ですが,おそらくしたくなくてしていないわけではないと思うのです。
いくら我が子が通う学校のためとはいえ,無償のボランティアと生活がかかっている仕事を天秤にかけた時,仕事を優先するのは当たり前のことです。

物理的にどうしても参加できないのは仕方がないと思うのです。
だからこそ,今まで役員をやってこなかったのでしょう。
役員をやらなかったことで色々言われ,やったらやったで「何もしない」と言われ,どっちにしても負い目を感じてしまうなんて辛すぎますよね。

確かに,中にはなんとしても逃げたいという怠慢な思いから,何も協力しない人もいるでしょう。
ですが,私の肌感覚では「協力したい気持ちはあるけど,どうしても厳しくてできない」という人の方が圧倒的に多いです。
そんな人が,何もできないことに平気でいるわけがありません。

広報部は大変です。
だからこそ,みんなが気持ちよく活動するためには,一人でも負い目とか罪悪感とか,そんなものを持ってしまうような状況を作ってはいけないと思うし,そんな人が出てしまうような選出方法は,今すぐ見直してほしいなと思います。

できない・やりたくない人はやらなくていいと思います。
加入・未加入も自由にしていいと思います。それで金銭的に不都合が起こるなら,いっそ「寄付」ってことにして全世帯から同じ金額を集めてもいいのでは?と思います。

おそらく,PTAの存在そのものに否定的な保護者はいないと思います。
否定的なのは,無駄と思われるものに時間と労力を使う役員の仕事の方。
自分が役員をしなくていいなら,「やりたい人はご自由にどうぞ」という人がほとんどじゃないかと思います。

PTA広報紙は,できる人・やる気のある人だけが集まって作った方が,例え少人数でもストレスなくいいものを作れると思います。
そうして作った広報紙なら,あってもいいんじゃないかなと思ったりします。

PTA広報紙は,単純計算で予算 ÷ 発行部数が1部の値段になりますよね。
そう考えると,実はビックリするくらいお高いです…。
なので,いい加減な気持ちで作るならいっそ廃止した方がいい。
作らなきゃならないのなら,いいものを目指した方がいい。

そして,少しでも低予算で作るなら,ココナラがいい(笑)
と思ったりします。



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