メンタルヘルスの大切さ

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皆様もご存知でしょうが、「あなたは幸せだと思いますか」と質問すると、日本は先進諸国の中でも群を抜いて幸福感が低い結果となるそうです。

その原因は様々あるのでしょうが、基本的にメンタルが安定していないと幸せは感じにくいかもしれません。少し話が変わりますが、妻が学生時代に使用していた英語の教科書に、とある例文が記されていたそうで・・・、その例文には、「トムは金持ちだ。しかし、幸せではない。」と書かれていたそうです。おそらく、“But”を使用して完成させる英訳問題だったのかなと。でも、ティーンが学習する教科書に載せる例文にしては世の中の本質をエグり出し過ぎではないかと思いますが・・・(笑)、まぁ、この例文は第三者から見た幸福度の診断なので、自己肯定感などを表すものではありません。

人の幸福度はお金持ちとか貧乏だけで測れるものではないから、一見するとセレブな生活をしていて幸せそうな人も、家庭を覗いたら冷え切っていてガタガタなんてことも珍しくないし、貧乏でもメチャクチャ幸せそうな人って沢山いる。ちょっと前に、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が奥様との離婚に当たってウン兆円もの財産分与をしたとありましたが、これなんて、ウルトラ富裕層における幸せのあり方について考えさせられる事例だなと痛感しましたよね。離婚に至った本当の理由は2人にしか分かりませんが・・・。

さて、皆様はメンタルヘルスを良好な状態で維持するのに何をしていますか?

私は単純です。寝ます(笑)。なぜなら、寝ている時はストレスの溜まりようがないから。だから、できるだけ睡眠時間はしっかり取るようにしています。ただし、現代人は様々なストレスを抱えていて、そもそも不眠症で寝られないという人もいますよね。その他のストレス発散法は・・・、趣味の映画鑑賞やカフェ巡り、旅行などで対処しています。ところが、コロナ禍の影響で人と接する機会が増える行動がはばかられているので、今はそういった複雑な事情も絡むから尚更大変ですよね。

従って、精神的な安寧を保つ究極的な手段は、『孤独の作り方』なのかなと思っています。語弊があるといけないので補足しますが、なにも人間社会で孤立する話ではありません。さすがに、社会性を完全に放棄して暮らせるほど現代社会は放任主義ではありませんし、他者とのコミュニケーションが一切ない生活も精神的に追い込まれやすい危険を孕みます。ところで、とある研究で“人類のストレスの起源を探る”というものがありました。この研究で示された人類の抱える様々なストレスの原型が“類人猿だった頃の集団生活で生じる不公平な事象”だったとしています。ひらたく言うと、えこひいきとかアンフェアな仕打ちを受けた時に感じるのがストレスの原型だったようです。これって、現代生活でもよくある事柄ですよね。

要するに、人間は己の扱われ方、特に他者からのアプローチによって精神的なバランスを保っていると考えられます。つまり、現代社会を暮らす上で正当な扱いを受けていれば、ひとまずメンタルは正常なまま推移すると仮定できる。ただし、自己肯定感が低い人や他人へ責任転嫁をしやすい人は自らの手で己を追い込んでいるとも言えるでしょう。

これらを踏まえて、現代人に合ったクオリティの高い『孤独の作り方』をオススメします。

言い換えると、“ストレス(他者)との距離感”ですね。集団生活を送ることで生き物としての地位を確立してきた人類は、その行動様式から得られるメリットと引き換えに、単独行動をする動物にはない無用なストレスを抱えてしまうデメリットを甘受するようになりました。皮肉なことではありますが、自分と距離の近い人であればあるほどストレスの原因になっているのです。極端なことを言ってしまえば、“自分が最も近い他者”でもある。高度な頭脳を持ってしまったがために、人類は己のなかに第三者を生み出し攻撃するようになってしまったのです。だから、自分との距離感も大切なのですね。

人間は主観と客観が両立する生き物です。精神が破綻する時はたいてい両者のバランスが崩れている時でしょう。最近ではマインドフルネスなどのメンタルヘルス・アクティビティがありますから、『善き孤独』と寄り添うことを念頭に置いて暮らしてみると良いかもしれません。

長くなりました。

では、このへんで。


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