レギュレーションによるメリット・デメリット

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コラム
先日別所のお仕事サイトで、Web記事の校正依頼を受注したのですが。
作業にあたり、その会社のレギュレーションを添付送付して頂きました。

レギュレーションとはこの場合、校正の作業ルールにあたるのですが、
クライアント側としては記事の執筆や校正を外注する場合、
このレギュレーションに沿って作業をしてもらうことで、
記事を一定のクオリティに保つことが出来る
というメリットがあります。


しかし、その内容は非常に細かく、見た瞬間思わず絶句してしまいました。


レギュレーションはエクセルで管理されており、
主に守ってもらいたいガイドラインを大まかに説明したシートと、
この表記はこっちに直して欲しいという単語がひたすら書かれた表、
そして推敲例参考の表まであり、
この3シートを参考にして欲しいということでした。

エクセルには記事作成のポイントなどが書かれたシートもあったので、
おそらくこれは記事執筆者にも渡されていたかと。

「これは書きにくいだろうな…」

というのが第一印象でした。
そして、校正作業としても非常に手間がかかるなと💦


確かに校正初心者の場合、
このレギュレーションは非常に役立つなとも感じました。

私が長年の校正によってやっと気づけた部分などが、
細かな推敲例によって書かれていたからです。

しかし初心者にとっては、今知ったばかりの膨大な注意点を
頭に入れながら校正するのは、土台無理だろうなとも。
時間をかければ必ず出来るものではあるのでしょうが、
校正のポイントが染みついていないと、
かなり時間がかかるだろうなとも。


また校正をしているうちに、大まかなガイドラインと
推敲例に矛盾があるのにも気づきました。

ガイドラインでは「断定するような物言いにしないで欲しい」
というようなことが書かれていました。

物事を強く断定すれば、上から目線で書いているような印象になり
読む側が嫌悪感を抱く要因にもなります。
またそれが確かなことでなかった場合、
嘘を書いてしまう要因にもなりかねません。
このガイドラインには、私的にも非常に納得しました。

しかし推敲例のところでは、「冗長な言葉は省く」というような意味で、
省くべき言葉がいくつも指摘されていました。
この冗長さを生む言葉というのは、
文章を遠回しにしたり、わかりにくくする原因でもあるので、
なるべく省くに越したことはないと私も思います。

ですがここが矛盾点でもあり、落とし穴でもあったりします。

物事を断定しないように書くには、
ある程度冗長さ(まわりくどくソフトに書くこと)が必要な時もあるのです。

もしこのレギュレーションを見て機械的に作業をしてしまうと、
ガイドラインから外れる文章が出来上がるような気がしました。

おそらくこのレギュレーションは、
過去の作業であった修正点を挙げ連ねて作り上げたもののようで、
そのような本末転倒な矛盾に気づけていないのかもしれません。


でもこれは、やはり長い間文章と向き合わないと
気づけない部分なのかもしれません。
だから私のような校正者に需要があるのだとも。

私的には、このレギュレーションについて、
特にこの推敲例についてはいらないなと感じました。
その部分についてはこちらはプロなので、お任せして欲しいとも。

大まかなガイドラインについては確かに、
クライアントさんが最終的にどんな記事にしたいのか、
どんな記事を目指しているのかがわかるので
必ず欲しいところではあります。

また、表記の訂正についても、
あまり膨大な量なのもそれはそれで大変なので困るのですが、
そこは校正の大事なポイントなので、
あればそれに沿って作業出来るので有難いです。

ですがその2つまでわかっていれば、こちらとしては
あとはどんな読者に向けた文章なのかさえわかっていれば、
どう書けば日本語文として伝わりやすいのかを
校正する技術はあると思っていますので、
そこは任せて頂きたいなと思います。


校正は文章にとって最後の仕上げでもあるので、
本来はその記事を執筆した方や、記事を載せたい方がやるのに
越したことはないですが、
それを他人に任すのは、非常に怖い部分でもあるかと思います。

なので、なるべく意図を組んで貰おうと、
細かいレギュレーションになってしてしまいがちになるのは
わからないでもないですが、

私は自分の文章を世に出すため、日常的に校正をやっておりますし、
任された文章については、自分の文章のように丁寧にやろうと、
心掛けております。

そこはまずお試しで確認して頂いても構わないので、
まずはこちらの校正技術に任せて頂きたいなと
そう思った一件でした。


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