業務を改善するには???

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ビジネス・マーケティング
〇業務改善をするためには

保育園に勤めて3年目の時の事です。それまで手一杯だった自分の仕事にも慣れ、ミスも少なくなってきた時期、だんだんと周りが見えるようになってきました。

周りが見えるようになってくると、普段、気にしていなかったことにも気付けるようになってきます。

その一つが保育士の「業務量の多さ」です。

全国的に業務量が原因で辞めていく保育士は一定数います。
(※実際にある養成校が行った調査によると、保育士の離職理由として1位は「人間関係」、2位が「業務量の多さ」でした。)

では「業務の量を少なくすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。例えば書類を簡略化しようとした場合、その書類の「必要性」、「必要性の根拠となる規程」、「規程の根拠となる法令」を確認しなければなりません

書類一つ簡略化しようにも多くの手間がかかります。

しかし前向きに考えれば、時間は掛かりますが、これらの規定法令等を確認すれば、業務の改善は必ず出来るということです。

〇業務改善の注意点

業務改善を行うにあたって、注意すべきは「改善」の意味です。
個人的な考えになりますが、保育園における業務改善の「改善」とは、業務自体を「減らす」事ではなく「無くす」事だと思います。

一つの例をご紹介します。
ある保育園で連絡帳の記入内容を一部制限しました。

連絡帳は、園児の生活リズムや食生活などを確認する為に使用するものですが、法令等での義務もなく、決められた書き方も決まっていません。記入する保育士に依ります。

つまり、記入する内容を制限・減らしても、保育士が「もっと詳しく書いた方がいいかも」と思えば、その考えが優先されます。結果、自分の時間を犠牲にしてでも詳しく記入したり、場合によっては、他の仕事を圧迫したり、持ち帰りの仕事に繋がってしまいます。

これは実際に知り合いの保育園で起きた出来事です。業務を改善したはずが、個人の意思によって改善されませんでした。

この話は「保育士が悪い」と言っているわけではありません。業務量を「減らして」も、業務が保育士の考え方や能力に依存して場合、業務の改善はされにくいという事です。

〇重要な事は「無くす」こと

つまり、業務の改善に必要な事は業務事体を「無くす」事です。
様々な保育園で改善例を聞くと、「○○を辞めた」とか「○○を廃止した」という意見をよく聞きます。

業務自体が無くなる事、それが一番の「業務改善」ではないでしょうか。

しかし、業務を改善するにあたって、
「何から改善すればいいのか?」
「何を無くせばいいのか?」
そう考える方もいるかもしれません。
ですので次回、実際に当園で行った業務改善について紹介・解説したいと思います。
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