オトナの学びって(#15)

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 ご覧いただきありがとうございます。ところで「エビングハウスの忘却曲線」というものを見聞きしたことはありますでしょうか?今回、"もしかして勘違いしていませんか?!"と思って投稿してみました。(※
【参照】Hermann Ebbinghaus Memory: A Contribution to Experimental Psychology, Evergreen Review, Inc.)

 エビングハウスや忘却曲線といったら、つい「「時間が経つほど記憶がうすらいでいくお話」と脊髄反射のようにお話される方がいます。

人は覚えたことを
 > 1時間後に56%
 > 1日後に74%
忘れてしまう…云々。。

どうしてこんなことになるのでしょうか?エビングハウスの忘却曲線にある縦軸は単純な「記憶保持率」ではなく、「節約率」であることを見落とす・見間違えている・勘違いしているためのものと思われます。
これは完全に私見ですが…忘却曲線という有名なグラフの名称にひっぱられて、"忘却"からの"記憶保持率"、そしてそのまま記憶定着になったのではないでしょうか?(苦笑)

 節約率とは、一度勉強して忘れてしまったことを再び覚え直すのにかかった時間が、最初に覚えたときと比べて何%削減できたかという数字です。そのため、忘却曲線の解釈としては「一度覚えて忘れてしまったことを1時間後に覚え直すためには、最初に覚えるのにかかった時間の56%の時間を要する」といったほうが正確な解釈となります。
よって、学びの後の適切なタイミングでの復習とその繰り返し学習は、記憶定着に欠かせない取り組みであることがご理解いただけるかと思います。

では"忘却"のためではなく、学習効果を高める節約"のためには、どんな復習方法が最適なのでしょうか?
昨今の記憶定着に関する特集や、レミニセンス現象を踏まえたフォローアップの教育designもいくつかうたわれています。
この機会に、ご自身が関わる教育プログラムやその既往く方法、およびそれら全体のデザインを考え直してみるのはいかがでしょうか?
小さなことからでもかまいません。お声がけいただけること心よりお待ちしております!!

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