一歩ずつのD&Iに向けて(#14)

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 ご覧いただき、ありがとうございます。今、日本で『○○ハラ(ハラスメント)』といった略号は、何種類ぐらいあると思いますか?その中で、いくつくらいを理解・説明できますでしょうか?(⇒検索サイトで"ハラスメント 種類"で検索してみてください!)(いかがです?予想以上に多くてびっくりしませんでしたか?!)
 2020年6月1日より、大企業に対し、パワーハラスメント防止の取り組みが法律で義務付けられ、中小企業でも2022年から本格的施行の予定とされています。個人としてはもちろん、事業主・管理職としても、より一層のコンプライアンス順守とそれに伴うD&Iの推進・必要性が現実味を帯びてくるかと思います。「これはハラスメントにならないだろう…」と思っていても、"マイクロアグレッション"になっていたり、その積み重ねによる大きな影響が出てくることがあります。

 「あなたを傷つけてしまったならごめんなさい」
 「気分を害したようなので謝ります」
 「どうやら誤解を招いたようでした」
一見ハラスメント対策として、自身の発言の予防線をはっているようなこれらの文言も、「あなたの感受性、考え方、さらにいえば脆弱性に由来する傷つきなので、その点について謝罪します」のように小さな傷として相手を追い詰めている場合があります。
 「そういう意図ではなかった」「あなたを差別するとか悪気はないんです」等、と言っている。自分の行動は脇に置き、相手の弱さを前景化させ、被害をそうしたものとして定義し、謝罪しているのでそれを受け取って欲しいと要請しているようにとらえられてしまうこともあります。
 「被害を受けた当人がハラスメントだというのだからその限りで謝罪します」という言い方もありますが、自らの行為を否認はしていないが被害者に判断を委ねている様子が見受けられて、これもまた"マイクロアグレッション"になりえます。

 ではマイクロアグレッションをする側・される側で、どのような対処方法があるのでしょうか。
する側であれば、そのひとつに「多数派の観点で言動していないか、慮るためのアンコンシャスバイアス習得とその実践がキーになると思います。
される側でできることは何でしょうか…相手との人間関係・自分の気持ち・対話探求とそれに必要とされるコミュニケーションスキルを通じて、状況を見定めることも大切なひとつになるのではないでしょうか。

他にも様々な取り組みがあると思いますので、みなさんから自分事としてのご意見・ご様子をお聞かせいただければと思います。

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