こんにちは。
なぜなぜ解析も4回目になりました。
今回は、FTAのツリーの作り方について解説をしていきます。
前回、FTAの大事なルールの1つに、大きい/小さいなど比較できる言葉で書く、ということを言いました。これって、ネットなどでFTAに関する記事などを探しても、ほとんどどこにも書いていないんですよね。それだけ、みなさんは基本を知らずに使っているということだと思います。
寝坊をした=起きるのが遅かった
のように、早い遅いという表現で比較できる言葉にしました。
そうすると、次のツリーは、なぜ遅かったのか。となります。
起きるのが遅かった理由はたった2つです。
・目が覚めるのが遅かった
・(目は覚めていたが)布団から出るのが遅かった
この2つ以外の理由は、どこを探してもないです。
このように、過不足なく重複なく全てを網羅した状態を MECEと言います。FTAのツリーでは、常にこの MECEが成立するように、考えながら作ることが大事なのです。
そのための、比較表現です。
起きるという行動は、覚醒→起き上がる という2手順なので、この2つで全てと言えるわけです。このように、行動や現象を分解してそれぞれに「遅かった」という表現をつければ良い、ということですね。
この、行動や現象を分解する。というのが、慣れない人にはとても難しいようなので、FTAを作れるようになりたい人は、行動や現象を分解する練習をすると良いと思います。
では目が覚めるのが遅かった、はどのように分けることができるでしょうか?目が覚めるのに手順はないので、別の切り口ですね。
・自分で目覚めた時刻が遅かった
・外からの目覚まし影響が来るのが遅かった
のように、自発的な力と、外からの力のように分けるのも1つの方法で、他にもあると思います。このように分けると、前者は睡眠サイクルや体の疲労など、結構思いつくことがたくさん出てくると思いますし、後者も目覚まし時計だけではなく、明るさ、気温、家族の影響、周囲の生活音など、色々なことが浮かびます。
1段目の「遅刻した」からでは、思いつかないことも出てきますよね。このように、なぜなぜをバラしていくと、いろんな可能性に気づくことができるのです。
皆さんも、身近ななぜを色々とバラしてみてください。
次回は、 MECEの先にある3段目のなぜに迫ります。