こんにちは
なぜなぜ解析のその3です。
これを読む前に、まずはその1からお読みいただくことをお勧めします。
さて、前回のお話は・・
なぜなぜには①問題の特定と②要因の解析の2つがあり、①問題の特定とは、今わかっていることを調査・整理していく「現状把握」であるとお伝えしました。
その3では、要因解析に入っていきます。
このシリーズで最初に出てきた遅れの直接要因は
寝坊した
でした。
ここでは、なぜ寝坊したのかというのを題材に、なぜなぜと掘り下げていくことを勉強していきます。
寝坊した→ なぜ?
→起きれなかった
うーん、そうなんですけど寝坊したのと起きれなかったのは同じですよね?これでは言い換えているだけで、なぜに答えたことにはなりません。
寝坊した→なぜ?
→目覚まし時計が鳴らなかった
確かにそれっぽいですね。しかし、目覚まし時計がなったら起きれるのでしょうか?また、目覚まし時計がなくても目が覚めることもありますよね?他にありますか?
寝坊した→なぜ?
→疲れていた
あー、確かに疲れていたら起きるのは億劫ですね。しかし、遅刻するかもしれないのに、疲れていて億劫だから起きないってありますか?もしそうなら、自分の意思で寝坊することを選択したので、理由は簡単ですね。
このままだと、思いつくものが色々出てきて、全部の可能性を出すのにすごい時間がかかりそうです。
どうすればいいのでしょうか?
このように、沢山の要因がありそうで、しかも特定できない場合、なぜなぜはFTA(Fault Tree Analysis)という手法になっていきます。この手法では、可能性となる「ほぼ」全ての要因を洗い出すことができます。その上で要因の中で重要そうなものから対策をしていくことが、FTAを作る目的です。
このFTAにはあまり知られていない大事なルールがいくつかあります。
ルール1
出てくる表現は全て大きい/小さい、強い/弱いなど比較できる表現にする
つまり、
寝坊をした → 起きるのが遅かった
のようになり、次のツリーは、なぜ遅かったのか? となります。
次回は、実際にツリーを解読していこうと思います。
その4をお楽しみに。