共感と代弁の関係

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コラム
今日は代弁について話をします。
共感と代弁はとても密接な関係です。
共感の精度が上がると代弁の精度も上がります。

新人の頃、よく上司に怒られました。
「おまえは伝言板か」って。

 その時は「利用者の意向なんだし、自己決定なのに何がダメなの??」って混乱してました(笑)

代弁って結構難しいものですよね。

利用者の意向を伝えるのは伝達。
利用者が「どうしてそれを選択したか?」まで伝えるのが代弁です。
そもそも支援者は、意向と理由をセットで聞いている必要があります

前回の内容でいう共感の精度を高めるため
そして
相手を理解するため、です。


では代弁はどんな時にするのでしょうか?

本人が整理して発言できない時
介護サービスを利用する時に
「どうして利用することになったの?」
そう聞かれてもご本人は理路整然と言えないことも多いです。
そんなときにこれまでの面接で聞いてきたことを要約して全員に伝える。
これも代弁です。

自分の口からは言いづらい時
・サービスで不満を感じた時
・臨時でお願いしたいことがある時
・自分の口から言いづらい時
こんな時に代弁することがあります。

フォローするため
「いつも娘に怒られる」
と愚痴を言う利用者に対し
「それだけ気にかけているんですね」
と言い換える代弁もあります。
娘さんから本心や心配を聞いているからです。



そうして代弁をすることで
”自分のことを理解してくれている。
自分のために一緒に動いてくれている”
そう感じてくれることでますます心を開いてくれます。


適切な支援ができる目的があって
そのために、まずは相手を理解すること
理解するために「共感」していく
その深い共感をもとに「代弁」をして
適切な支援が整うよう「調整」していく。


それらがうまく機能することで利用者との絆が深まっていきます。
そうなると支援者もさらなる力が発揮できます。
いい循環をするためにも共感と代弁はとても大切なことですね。
それではまた。
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