『泣いた赤鬼』 ~良い鬼?悪い鬼?~

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皆さんこんばんわ ☺  
カウンセラーの岩田です。

早いもので1月も終わり2月になりました。
明日は節分ですね。皆さんは豆まきや恵方巻を食べたりと何か節分の行事をなさいますか?
我が家では豆まきしたり恵方巻を食べたりと一通りの行事を行いますが、
年々食べる豆の数が増えていき、最近では年の数だけ豆を食べるのもつらくなってきました💦
カウンセラーになるために共に学んだ友人が ”昔語りを心理学的に読み解いてブログにあげているので、私も真似て節分にちなんで『泣いた赤鬼』のお話について書いてみようと思います。

皆さんは泣いた赤鬼を読んだり、読んでもらったりしたことはありますか?
こういう風に聞くと多くの人は「多分読んだ記憶はあるけど内容までは覚えていない」と答える人がほとんどです。なので簡単にあらすじだけお話しします。

ある村に赤鬼が住んでいてその赤鬼は常々村人たちと仲良くなりたい、一緒に楽しく暮らしたいと思っていました。一生懸命村人たちが喜びそうなことをしたり、優しくしたりしていたのですが、村人たちは『鬼は怖い・乱暴者』と思い込んでいて、赤鬼を受け入れてくれません。
悲しくなった赤鬼は少し離れた山に住む友達の青鬼に泣きつきました。
それを聞いた青鬼は、「よし、俺が村に行って暴れて村人たちを怖がらせてやるから、君はそこに現れて僕をやっつけるといい。そうすれば村人たちも君のことを信じてきっと仲間に入れてくれるよ」と言いそのことを実行しました。
すると本当に村人たちは赤鬼に感謝し、『赤鬼は優しい』と彼を受け入れてくれ仲良く暮らすことができるようになりました。しばらくして青鬼のことが気になった赤鬼は、仲間だと村人に思われないように、絶対に僕のところに来てはいけないといわれていたにも関わらず、青鬼のもとを訪ねました。
ところがそこにはもう青鬼はおらず、置手紙が残されていました。
「優しい君のことだからきっとここへ訪ねてくるだろう。僕と仲間だと思われてはいけないから、僕はほかの土地で暮らすことにしたよ。みんなと幸せに暮らしてくれ」と書いてありました。
それを読んだ赤鬼は大きな声で泣きました。

とまあこんなお話です。

ところで皆さんはこの話を読んでどう思いましたか?
人それぞれ感じ方はきっと違うと思います。
赤鬼自身は変わっていないのに、なぜ拒絶したり受け入れたりしたのでしょう。

人は思い込みや、錯覚をおこす生き物です。自分の知っている常識や過去の似たような経験に基づいて、一度「こうだ!」と思い込んだらほかのことが見えなくなってしまうのです。環境が変われば、あるいはその人が見方を少し変えれば、違った見え方、違った結果が待っている…

そして赤鬼は『村人と仲良く暮らす』ということに固着したあまり、もしかしたら自分にとって一番大切なものをなくしてしまったのかもしれない…

わたしは大人になり心理学を学んだ今この話を読んでそんなことを考えました。皆さんも幼い頃に読んだ童話を今読み返してみると、様々な学びが得られるかもしれません ^0^

それでは今日はこの辺で…

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