選考途中で現職に退職を告げるべきか

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ビジネス・マーケティング
「選考が進んでいる企業に内定したらすぐに働きたいので、いま働いている会社に退職したい旨を伝えました」
と求職者様より連絡を受けました。
エージェントとしては、このような行動はお勧めしておりません。
事前に相談を受けていれば
「今の仕事に退職したい旨を伝えるのは、もう少し待ってからにしてください」
とお伝えすることができたのですが。


お勧めしない理由は以下のようにいくつかあります。

1, 選考が進んでいる企業が内定する保証はない

選考途中で現職に退職の意向を伝える方は、一次面接などで好感触を覚えた方に多いです。
企業によっては一次選考でほぼ内定可否を決めて最終面接は役員との顔合わせ、というところもありますが、多くは最終選考でも不採用としています。
いくら一次選考の感触が良かったからと言って、次も合格するとは言い切れないのです。
また企業によっては最終選考前に筆記試験などの適性検査を行うところもあり、そこで学力不足を理由に不採用になるケースもあります。
つまり最悪の場合、現職はやめることが決定、しかし次の仕事は不採用となり決まっていない、というケースに陥る可能性があるのです。
貯金がたくさんあったり実家で暮らしていたりなどでお金に余裕がある方であれば問題ないかもしれませんが、そのような方ばかりではないでしょうから。
いずれにしても、内定が100%確定してから現職に伝えるべきです。


2, 現職を辞めたということが選考のPRになるとは限らない

企業によっては
「今働いているところを辞めてまでうちの会社ですぐに働きたいのか」
「情熱的で良い奴だ」
と前向きに捉えてくれる企業もあります。
ただしこれは例外中の例外で、多くは
「うちの会社で内定が出るかは分からないのに、なぜ簡単に辞められるの?」
「向こう見ずな性格なのでは?」
「慎重な人ではなさそうだ」
と、わりとネガティブに捉える傾向にあります。
そのため弊社ではこのように辞めてしまった求職者様に対して、選考途中で企業から聞かれない限りは、自分から「今の会社をすでに辞めてしまった」旨を伝えないようにアドバイスをしています。
ネガティブに取られるのを防ぐためです。

上記の理由により、私としては選考途中に現職の退職はお勧めしていません。
冒頭でお伝えした求職者様はまさにいま選考途中です。
このまま無事に内定されるよう祈ると同時に、精一杯フォローしていきます。


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