仕事

記事
コラム
個人事業を本格的に始めたが、独学でのデザインがどこまで通用するかわからなかったし、自身がなかった。その為、値段設定も曖昧のまま仕事を始めた。
たまたま繫がりから、ウェブデザイナーをしている方からヘルプが来た。
新規会社のHPの社長紹介ページと会社概要のライティングのお仕事。
「値段を提示して」と言われたが、どう答えていいかわからなかった。困惑する私に、「とにかく時間がないから作業にかかって」そう言われ、仕事を完成させた。無事納品が終わった後にその方から話が合った。
「もしかして、値段設定してない?」「はい・・」
「自分の作ったものを見て、どう思う?」「自信はありません・・」
「じゃあ、今回の仕事の報酬は¥3000でいいのか?」そう言われて戸惑った
「俺からの評価だ。お前は自分の仕事に自信を持て。¥3000で請け負ってどうする。この世界で食っていく気があるのか?最低でも自分の仕事の時給は¥2500で設定して、これでないと仕事は受けませんという強気で行け。
この世界の値段設定は難しい、初期提案からクライアントとの意見の相違で最終的に何度もやり直しをしたり、時間ばかりかかることがある。だから、契約書を作成し、打ち合わせに時間を費やせ、最初の提案はいくつまで、そこからの展開で何度もクライアントと確認。途中、クライアントの都合で変更があった場合 別料金が発生する等のきちんとした契約書だ。
最初に契約書を渡し、納得してもらった上で仕事依頼があれば2枚作製。書類に捺印し、お互い保管する。それで初めて仕事が成立だ。
自分を安く売るな。その為にももっと勉強しろ。独学だろうが、学校を出ていようが、発想力と独創性。クライアントが何を求め、ターゲットが何を求め心をつかむか、それが大事だ。」

早速、私は契約書を作った。落ち度がないか何度も見直しした。
それまでの仕事は信頼関係と称して仕事を受けていたが、何度も提案のし直しや、ほぼ出来上がりの状態から一変してクライアントの思い付きで変更があったりと何日も費やしてもお金に換算すると時給¥300ぐらいになっていた。それでも仕事がいただけるならと、頑張ってきたが結果的に追い込まれるばかりだった。それからの仕事は順調にいった。リピーターも増え、月別売り上げ表
年間売り上げ、確定申告など今までやったことのない事も勉強した。
ワード・エクセルも使ったことがなかったが、使いこなせるようになった。
この方との出会いがなければ、私はまだ安値で自分を売り、改善されない生活に自己否定をしていただろう。

ブランド取扱店舗のトータルデザインも任されるようになった。
高校時代、インテリア科を卒業していたので内装等も手掛けさせていただいた
思ってもいない高額な仕事に熱が入ったが・・・
最初の契約書を交わしていたにも関わらず、最終的に看板のデーターが合わないとか、名刺の電話番号が携帯になっていないなどのクレームを言われた。
こちらには証拠はある。すべて履歴を残し、写真も残してある。
しかし、最後の最後までクレームを言い通し使えないものに金は払えないと言われた。ネットで調べたら悪徳業者だった。
しかも、実店舗を見に行くと 私のデザインが全て使われている。
何度も社長に電話したが電話には出ず、別の人から電話がかかってきた。
「これ以上、社長にいちゃもんつけるとお前の会社潰すぞ!!」そう脅された
結局、店舗のぼり代金、印刷代、内装手配、デザイン料すべて換算すると100万近くの損害。裁判をしようと思ったが、過去の離婚時の裁判が頭をよぎり
結局、泣き寝入りした。。。消えたい気持ちになった。
順調にいき始めてたのに・・相手を見抜く力も私には必要なのかもしれない。

負けたくない、自分に負けたくない。権力や脅しにも負けたくない。
初めて、お守りのお薬を飲んで眠りについた。
IMG_8277.JPG


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す