生きるため

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コラム
母は、私の病気を理解しようと歩み寄ってくれていた。
それが逆に、何もできない自分が悔しくて 母に辛く当たった。
姪っ子が結婚を機に家を出たので、次男は1階の部屋を使うことになった。
もう中学生、いつまでも母親と一緒の部屋はかわいそう。
私は2階の部屋に鍵を付け、誰も入ってこないようにした。
死に対する恐怖感はなく、むしろ切望した。
痛みも感じない体、食に対する執着もなくなっていた
勝手な親である。次男の気持ち、子供たちの気持ちを分かっていながら
私は自分勝手な考えしか頭に浮かんでこない。

日々の生活は切迫していた。母は年金暮らし。月4万程度。
私の土日のパート代も知れたもの。
光熱費は私のカード払いにしていたが、当然毎月足りない。
足りない分はリボ払いにして しのいでいた。
それでも「お金が足りない。あれが食べたい。これが食べたい。灯油が無くなるからお金出して。」そう言う母に、嫌悪感を感じた。
お金がないことは、家族の和や心まで蝕み バランスが崩れていった。
私にできる事・・いろいろ考え 平日「チャットレディー」を始めた。
家族に「お金の為だから」と伝え 自分をさらした。
ノンアダルト登録でも、お金を支払ってチャットで入ってくる「お客」は
勿論、そういう事を望んできた。やんわりと拒否をしても、豹変する男達
笑顔で接しながら、心はますます壊れていった。
その中でも、数人の男性は「あなたは脱がなくていいから、話だけしよう」
そう言ってくれる人もいた、なかでも一人の男性は私が不利にならないように
色々配慮しながら、時間をたっぷり使ってくれた。
「こういう男性も世の中にいるんだ・・」私はこの男性に心が救われた。

鬱の薬はどんどん増えていく、それと同時に血液検査。
カウンセリングを受けるが、先生の意図が分からない。
出来れば薬を減らしたい。

母との関係は、あまりよくはなく、「お金が足りない」そう言われると
カッとなって「チャットレディー」で稼いだお金を投げつけたりもした。
母は自分の部屋に行き、大きな声で泣き叫んでいる。聞きたくなかった。
わかっている、心配してくれていることも、私を愛してくれていることも
それでも自分の心がコントロールできない。優しくできない自分。
先の見えない不安に押し潰されそうになりながらも、生きていくしかない

私は独学で、web構築やデザインの勉強を始めた。
何かしていないと、気が狂いそうだったから・・・
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