FRBは今回も政策運営不足が露呈かな

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FRBは14日のFOMCで、政策金利の据え置きを決めました。
政策の現状維持は11会合ぶり。インフレ抑制に向けたこれまでの急激な金融引き締めや、米銀の相次ぐ経営破綻で広がった銀行の融資手控えが景気に与える影響を見極めるため、利上げを見送りました。
パウエルFRB議長は記者会見で「ほぼすべてのFOMC参加者は年内に幾分追加利上げをすることが適切と予想している」と明言。
次回7月会合以降、利上げを再開する可能性を示唆しました。

政策金利は年5〜5.25%を維持、決定は全会一致。同時に公表したFOMC参加者による政策金利見通し(中央値)は、今年末が5.5〜5.75%と、年内に通常の0.25%幅であと2回利上げするシナリオとなりました。
2024年中に利下げに転じる想定も示されました。
23年の経済成長率見通しは1.0%(10〜12月期の前年同期比)と、3月時点の予想から引き上げられ、労働市場は底堅く、人手不足による賃金上昇を背景にインフレ率は当面、目標の2%まで低下しないと予想されました。
また、パウエル議長は「インフレ低下には時間がかかる」と指摘しました。

一方で急速な利上げにより、経営環境が悪化したシリコンバレー銀行(SVB)など3行が相次いで破綻。
銀行の融資基準が厳しくなったことも景気にブレーキをかける恐れがあり、
パウエル議長は利上げを「より緩やかなペース」で行うと発言。
経済や金融情勢をにらみつつ、追加引き締めのタイミングを慎重に探る考えを示しました。

個人的には、これまでの政策ミスを隠すために、今後もタカ派的な姿勢を維持するだろうと思います。
しかし、公表されるCPIなどを確認するたびに、結果的に利上げを見送る姿勢を継続することになるでしょう。
パウエル議長は今後の政策決定は「ライブになる」としてますが、これはまさにそのときどきのインフレ指標などを確認したうえで判断することを意味しており、結果的に利上げ見送りが続くことになると思います。
当然、今回のFRB関係者の金利見通しがいつも通り外れることは言うまでもないかなーっと思います。

当てにならないFRB関係者の見方や発言を注視しても、実際には大して参考にはなっていません。
個人的には、FRBが約1年半前に利上げを開始したのはあまりにも遅かったと思います。
なのにFRBは今、それとは逆の間違いをしています。
利上げの必要性がなくなった中で、まだその可能性を残そうとするスタンスこそ、FRBの政策運営のミスを露呈してます。いずれにしても、FRBの愚痴を
言っても相場環境は変わりませんので、ドルは長期的に下げていくでしょうという点をよく理解したうえで、短期的な値動きを注視しながら市場の動きについて行くようにしていこうと思います。

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