あるテレビ番組での実験。 お母さんとその子供が何組か登場する。
子供は幼稚園生。 子供は集めておいて、お母さんには白い「ついたて」の後ろに行ってもらい、丸い穴から手だけ出してもらう。
子供を放すと 姿も顔もわからないのに 子供は間違えずにお母さんの手の所へ行く。小さい子供は手の表情を覚えている。
私も可愛がってくれた祖母の手を知っている。
だから「7匹の子ヤギの話」は少し無理だ。
狼の手を白く塗っても お母さん山羊の手にはならない。
私の子供たちが小さい頃 ある日、私が買い物から帰ると子供達が玄関の戸を開けてくれない、という事件が起きた。
私がお母さんに化けた「山んば」かもしれない、と言うのだ。
絵本の読み聞かせのせいか はたまたテレビのせいか?
しかしこの用心深さは高評価したい。
私の母は高齢になり 歩くのが遅い。先日郵便局まで行く、と言うので
一緒について行った。
途中 横断歩道を渡っていると 信号が点滅し出したので
手を握ってあげた。
お母さんと手を繋ぐなんて 何十年ぶりだろう!
どう言ったらいいのだろう?
なんか 照れた。
いくつになっても 二人とも高齢になってしまったが
親子で手繋ぐのは ちょっと恥ずかしいけど
悪くないよ。