心が傷ついた瞬間という話。

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心が傷ついたな、と思う出来事を想い出してみよう。

 二度と想い出したくない、という程の傷ではなく、 きつかったけれどももう大丈夫、という位の出来事がよい。

 その時にあなたの心にできた傷はどんな傷だろうか、

 差し傷だろうか、

 切り傷だろうか、

 大きさはどれ位だろう。

 傷口はどうなっているか、

 かさぶたになっているだろうか、

 色はどんな色だろう。
 傷の奥をのぞいてみよう。傷のむこう側と言ってもよい。

 表面とは違った様子をしているはずである。

 どんな色、 どんな様子だろうか。
 自分の中のとても大切なものを自分自身が否定した時、
 そこにこころの傷ができる。

 だから傷の奥には、大切なものがある。

 傷は、本当の自分へとつながる入り口なのである。  
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