人が自分をいつわる時

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「ウソをつく状況」

です。




「人のウソってどうやったら分かるんですか?」

という質問をされた事があります。

もし、

人のウソが分かったら。

皆さんはどんな気持ちになるでしょうか。

人と会話している時、

「あ、今コイツ、ウソついた」

すぐに分かってしまったら。




ちょっと楽しいかもしれないですね。




僕はウソを見抜くことはできません。ただ、長年たくさんの方と関わって分かったことがあるんです。

それは、

人がウソをつく時の状況についてです。

今回はこれについてお話していきます。




デパートのおもちゃ売り場。

「お母さん、あれ買ってよ!」

幼い子どもが母親におもちゃをねだっています。

「ダメよ。この間買ったばっかりでしょ」

母親は子どもの手を取り、おもちゃ売り場から離れようとしています。

「やだやだ。だって、あの仮面ライダー。前のやつとは違うもん!」

子どもは引っ張られた手に力を込め、必死で抵抗し始めます。

「そんなのたくさんあっても意味ないでしょ」
「そんな事ないもん!」

子どもは母親を見つめて言いました。

「僕、いい子になるから!」
「この間も言ってたでしょ」
「今度は本当。僕いい子になるから! だから買って買って!」







ここまでのお話。

どこにウソがあるか分かりましたか?

ポイントになるのは、

子どもがおもちゃをねだっている状況。

子どもの目的:おもちゃを買って欲しい

母親の目的:おもちゃを買わずにこの場を立ち去りたい

お互いの目的、ゴールが異なる場合、取引はうまくいきません。

そう、

この取引には交渉材料が必要なんです。

交渉の際に用意するのは、相手に利益があるカード。

母親にとっての利益。

それは、

「僕、いい子になるから!」

になります。





え?



そんなのウソかどうか分からないじゃないか!

私は子どもたちの、彼らの誠実さを信じたい!

分かります。

この記事をお読みいただいている、皆さんの気持ちはよく分かります。

が、

今回僕がお伝えするのは、人がウソをつくのを見破る話ではありません。

人がウソをつく状況を見極めるためのお話です。

人がウソをつく可能性をが高まる時。

それは、利害関係が発生する時なんです。




似たようなシチュエーションはいくつもあります。




デートの帰り道。

「今日は楽しかったよ。ありがとう」
「ううん。私も楽しかったから」

いい雰囲気。今夜はこのまま・・・。

「じゃあ、私。終電あるから!」
「あ、うん。でも良かったら、うちでゆっくりしていかない?」
「でも、見たいテレビ番組あるから。おやすみ!」


他にもあります。


就職面接。

「君はなぜ、うちの会社を志望したのかね」
「はい。私は希望した理由は、御社の経営理念に深い共感を覚えたからです」
「では、君は弊社以外は受けていないのかね?」
「はい!」



皆さんいかがですか?

本人がウソを言っているかどうかは判断できません。

ですが、

人がウソをつく確率が、確実に上がる状況があるんです。

これらの状況に気をつけていれば、

人のウソを見抜けるようになるかもしれません。




追伸
 今回の話で最も大切なこと。

それは、

「自分のウソを見破ること」

です。

周りが「やるぞーー!」と大きな声で、理想的な目標を掲げている時。

その目標があまりにも素敵だった時。ついつい自分も、同じような目標を設定してしまう事があります。

周りの勢いに流されて、自分もやる気になった。

でも、

自分が本当にやりたいことじゃなかった。

その事実を、後になって気付く方もおられます。




大切なのは、本当に自分がやりたいのか。

自分と対話して決めることです。

自分がやりたいことを、自分の責任をもって行う。

自分をいつわる事がなくなれば、

人はもっと成長できるのかもしれません。



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