バリ島犬猫事情シリーズ2.猫は怖い存在?

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バリには「猫は怖い、猫は祟る(たたる)」という迷信のような言い伝えのようのようなものがあります。その発祥はよくわかりませんが、一般に、猫は近年までバリ島ではあまり愛されていなかった様子。そのせいか以前はあまり見かけることがなく、犬に比べたら圧倒的に少数派。飼い猫は少なかったのです。

しかしおそらくは2000年以降でしょうか、グローバリゼイションの波がバリ島にも押し寄せてからは、多方面で近代化、生活スタイルの変化が起こりました。そして年々、猫を飼う人も増えてきている様子です。

うちにも保護猫が2匹います。どちらもこれまたメス猫ちゃん。
ようやく乳離れしたくらいの小ささで捨てられているのを保護したのが現在7歳の子と5歳の子です。

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仲良しの二人ですが、左側の大きいほうがいつも私のベッドを独占、妹分のほうは遠慮してとなりの椅子で寝ている・・。なんとなく序列があるのですね。

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妹分のほう。時々うちの犬が怖くて外へ出られなくなり洗面所でトイレをしちゃう。そしてそこで遊んでもいるという・・・

今までバリ人の間で言われていた猫への怖れとは何かというと、「猫は祟る」というもの。
日本でいえばキツネやタヌキが人を化かすといわれてきたのと同じように、猫は人を見抜く怖い存在だと思われているようです。

猫も犬と同じく基本放し飼いのバリでは、犬猫が道路に飛び出すことも多く、ときどきバイクや車との衝突事故が起こります。(もちろん犬猫のほか、放し飼いの鶏、野生の蛇やオオトカゲ、ねずみなども、時々道路で潰れている。)

犬を轢いてしまうと、車両はたいがい轢き逃げします。朝早めに幹線道路などを通ると、ひき逃げされた犬の死体がまだ生々しく残っていたりするし、周囲に迷惑を受ける店舗や住居でもない限り、その死体は誰も片づけに来ない。完ぺきにつぶれて姿がなくなるまで何日も放置されています。(飼い主が見つけた場合は違うのだろうか・・)

ところがもしも猫を轢いてしまったら?こうなるとバリ人にとっては大変なことになります。
猫は祟るというので、ちゃんと車を降りて死なせてしまった猫を拾い、埋葬までするようです。(空き地などに埋めるのでしょう。)
ではまだ息があるのなら医者に連れていくかどうか?それはちょっと怪しいです。動物病院などは日本のように多くはありませんから。
でも猫は放置してはいけない、後から怖いカルマがやってくるという話は誰でも気にするようですね。

中には「猫はネズミを捕ってくれるからいいわよね」なんていう猫好きもいますし、モダンになってきた近年では迷信も影を薄くしてきましたので、だいぶ猫飼いも増えたように思います。

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わたし、写真ヘタ!ボケ写真ばかりで失礼いたします。
しかし、猫飼いにはそれなりのリスクがあります。獲物捕獲能力が素晴らしすぎるので・・。
うちの猫さん、とくに妹分のほう!!!この子はひんぱんに蛇やらネズミ、トカゲ、夕方低空飛行するツバメやらをキャッチしてはうちに持ち込んでくるのです!!
どういうわけかコウモリなどもよく捕まえて持ち込む・・。プレゼントのつもりだったとしたら私は要らないのよ!(気持ちだけいただいておくわ)

動物たちにはなるべく本性のままにいてほしい、野性を大切にしてあげたいと願う私なのですが、被捕獲者の血みどろになった姿や食べ残された頭なんかを見てしまうと、「猫さんやめて!!」と叫びたい、ジレンマの私。お掃除も大変です。笑




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