バリ島犬猫事情シリーズ1.バリの犬はほぼ放し飼い

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バリ人の家にはだいたい、一家に一台、もとい一家に一匹は、犬がいます。
セキュリティのように飼われて家の付近を自由に歩き回り(犬のおまわりさん)
適当にご飯の残りを与えられ「なんとなくこの家に所属している」といった感じの、ゆるめの契約関係でいるのが伝統的なバリ人とバリ犬の関係です。

中には犬大好き人間が家族の中にいて、犬を家族の一員のように愛している家もありますが、概してバリ人たちは犬に高飛車で、子どもが犬にけりを入れたり棒で打とうとしたり、よその犬には石を投げるなど、扱いが厳しいです。

多くのバリ犬たちが避妊去勢もされず放任的に(無責任という見方もできる)飼われているので、子どもを次々に産みますが、またその子犬たちが適当に遺棄されたりもしています。
人にもらってもらえなかった子犬などは捨てられることもあるし、飼い始めた犬が問題児だと(例えば人を噛んだとか皮膚病が進行しているとか)、
容赦なく撲殺している様子なども見ました。

うちのバリ犬は生後2か月ほどのころに近所のコンビニ前に捨てられていました。たぶん雌犬だから。
(雌犬を飼うと子犬ができてしまうけれど、避妊させる費用がないという考えで捨てられてしまいます。)

この子を見つけたある朝のコンビニ前。目が合うなりすぐに握手を求めてきたこの子に、私は、以前病死した白い犬の生まれ変わりを投影してしまい(自分で思い込んだという意味)
速攻お持ち帰りぃーーー。

たいがいのバリの犬たちは放し飼いなので、自由に近所を歩き回っては犬同士関わり合い遊びあっています。そこには犬を知らない人が誤解しているようなむやみな対立や喧嘩などは全くなく、概してフレンドリーでとても微笑ましいです。

ただ、うちの子はなぜだか猟犬のように俊敏すぎて、放し飼いができないのです。
1歳未満のころ、自由なバリ犬の飼い方文化に倣い、放し飼いにしていたら、知らぬ間にご近所の鶏を何匹もとらえては死なせていたらしく、近所のおじさんたちの怒りをかい、エアガンで撃たれたりしたので、観念して繋いで飼うようになりました。

人生で最も大切なものは自由!と考える私には、犬でありながら、バリ犬なのに(!)繋いで飼うなんてとても残念でならないのですが、
毎日早く起きて朝日を受けての散歩と夕方の夕日に向けてのお散歩は欠かすことなく犬に保障しています。
考えてみたら私の夢の一つ「犬を飼って毎日一緒にお散歩する。」というのがバリで叶っていたのだと気づきました。放し飼いで散歩ならもっとよかったけれど、私に毎日2回の「さぼれない散歩」の機会を与えてくれた、この犬に感謝です。

バリの犬猫事情にはとっても面白いお話がいっぱい!面白いというよりはちょっとけしからん伝統や悲しい現実もあるけれども・・。でも犬猫と一緒に何年も暮らして、いろんなことがわかってきました。
日本とはちょっと違う人と犬猫の付き合い方なども含め、スピリチュアルなバリでの異文化的犬猫事情なども今後シェアしていけたらと思っています。

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