この夏の猛暑と高齢者への影響

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コラム

高齢者は節電スルーで

私は高齢者の方には節電を気にせずエアコンを使用して下さいと伝えています。


私は冬の寒さが苦手なので夏の方が強いです。
夏でも食欲は変わらず、夏バテも恐らく経験したことがありません。
しかし、この夏の猛暑は夏バテ知らずの私の食欲を低下させ、確実に食べることが義務的なものになったなという感じがします。食べることが嬉しくない、楽しくない、食べているうちになんだかお腹いっぱいになってくる、こんな感覚は初めてです。


大の大人がこれだけのダメージを食らっているわけですから、身体機能や抵抗力が衰えてきている高齢者の方への負担は相当なものだと思います。

高齢者は外界からのストレス、環境の変化にとても弱いのです。

また、高齢者は感覚神経も衰えるので
暑い、寒い、甘い、しょっぱいなど、自分で捉える感覚が正常範囲ではなくなります。

ご自身では喉が渇いたと感じていなくても、実は脱水を起こしていた、という話はよくあることです。

なので、高齢者ご本人が節電を意識して「まだまだ大丈夫」と頑張っていても、そのまだまだという感覚は非常に危なっかしく命を脅かしかねないということになります。


欲しいものが気軽に¥100で買える時代、壊れたら買い替える時代とは違い、
物を大切に、壊れたら修理する時代を生きてきた年代の方々なので、
資源を大切にする意識は非常に高く、
電力が不足しているなんてニュースで頻繁に繰り返されれば、どうしたって気にされてしまうでしょう。


事実、連日熱中症で病院へ救急搬送される高齢者は多く、
毎年のことですが、高齢者の多くは屋外ではなく室内で熱中症になります。
これは、先ほど述べたように「まだまだ大丈夫」と頑張ってしまったり、
そもそも、感覚が正常範囲ではなくなってしまうために「熱いのがわからない」ことから、熱中症になってしまうのです。


高齢者の熱中症患者が多いと医療現場も相当に大変なはず。
医療従事者の負担を軽くする意味でも、高齢者が節電を意識しないで済むような呼びかけを、大々的にしてもらえたらなと思っています。


そして、これは別の問題ではありますが、
度重なる物価上昇で、賃金は上がらず、年金も上がらずでは、電気代が生活をひっ迫させる不安や恐怖で、熱くても頑張ってしまう背景もあるのかもしれません。

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