三浦春馬を追いかけて

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コラム
やっと、少し気持ちの整理がついたというか。

特別ファンというわけではなかったけれど、ちょうど、出演している映画を追いかけて見てみようかなと画策している最中だった。

彼は、亡くなった。

初めて彼を彼として見たのは「14才の母」で、青春の苦悩を見事に演じていた。
「イケメンなだけじゃないんだね」
それがその時の感想だった。

そこから少し彼からは離れていたが、活躍は知っていたし、舞台の評判が非常に良いことも知っていた。

私は気になる俳優さんの作品は追いかけて見る習癖があるのだが、ずっと第一線で活躍しているし、何がというわけではないが、タイミングが合ったら彼の作品は一気に見ていこう、そう思っていた。

そしてちょうど、「天外者」が話題になっていたときでもあったので、この作品から見よう、そう決めたのは彼が亡くなる直前のことだった。


その日、私は趣味である一人カラオケでいつものように呑気に歌っていた。
Twitterを片手に、ツイ友さんとおしゃべりをしながらのんびり歌っていたのだ。

「三浦春馬が亡くなった。自殺だって」
最初に飛び込んだのはその文字だった。

え?と思い、トレンドを見るが、トレンドにはまだ載っていない。
しかし、フォロワーさんが徐々につぶやき始めた。
「自殺だって・・・」

歌う気力も失せたが、とりあえずいつも通りに過ごしたほうがよいと判断し、その後も少しだけ歌って帰った。

帰りのバスに乗った頃には、もうトレンドが三浦春馬一色だった。

私はちょっと独特な生死感を持っているため、フォローしてくれている友達と、そのことで喧嘩別れをした。

そこから……ニュースには触れないようにしていた。

好青年で、思慮深い人だなと思っていた。
何かインタビューかなにかで見た、「愛とは許すこととは言いたくない。むしろ人を思いやる心を持てば許さなければならないような状況にはならないのではないか」という話。
深いなぁ、とただただ感心した。

やっと、今から彼の作品を追っていこうという心の準備が出来た。

これから、三浦春馬を、追いかける。
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