初めての就職

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コラム
店長は優しい口調で「部長とお局は感情的な人だから大変だったね」と言ってくれた。

この人は「ダメ」と言わないんだな、と思った。

業務中のあの件の事も「新人で初回、謝ってるし二回目もしてないのにそこまで怒る理由がわからない」

研修が遅れていることに関しても「青海さんは覚えが早いしまだ一か月目、そもそも遅れているのは教育者の問題もある」

転職活動に関しては「言うタイミング間違えたね」と言われた。

どうやら部長と面談した日、店長はお休みで友達と遊んでいたそうだが、部長から電話がかかってきたらしく、私の愚痴を聞かされていたようだ

休みの部下に愚痴るために電話を掛ける上司は間違いなくクソ上司だと思うのでこの会社にいたくないな、とは微塵も思わなくなった。

「青海さんの思うことは間違っていないけど、社会では通用しにくいかもね」と言われ、自分は少なくとも間違ってはいないんだな、と思えた。もう少しやり方はあったんだろうけど

店長と話して学んだことは「転職するときは決まってから会社に話すという事」だ。

そこから店長は私の味方、とういうか寄り添ってくれた。この人のおかげでスムーズに進めることができた。

そこからもう一人、隠れながらも私の味方になってくれた人がいた。同じ系列の別店舗の店長さんだ。

この人も「お局の下僕か」と最初は思っていた。

休憩中、「転職活動してるんだって?」と話しかけられて、「お局にチクられる」と思い、詳しくは話さなかった。

その頃のお局は私の事はほぼ放置、理由はやめる子に教える意味がないから、それでも仕事はやらなくてはいけないので教えてくれないというのは辛かった。

せめて仕事に入っている間は教えてくれ、と思うのはわがままだろうか??これも仕事の内だろうに

相変わらず、暇なときは ほかの社員とだべり、スマホを持ち出し孫自慢したり、お店のタブレットで関係の無い事調べたり、崩れた口調で接客、結局お局のちゃんとした敬語や接客を見ることはなかった。

自分が出来ていない事を求めるお局が今でも大っ嫌いだ。

そんな感じで放置される日々が流れたころ、プーさんから連絡がきた。

「そっちの店長さんから連絡が来て、御局が教育係の仕事をしていないと報告がきた」ということだった。

その時、御局の下僕と言ってごめんなさい、と自分の心の汚さを悔やんだ。

これが決定打となり、そして丁度転職先が決まったのでやめることにした。


一つ目の職場で学んだことは
・嘘も方便
・上司はプライドが高い
・お局は女の嫌なところを凝縮した存在
・転職を伝えるタイミング

である、こうして次の職場へとかわる
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