アマゾンのスポンサープロダクト広告運用の手順とコツ

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ビジネス・マーケティング
「スポンサープロダクト広告の設定はしたけども、運用って何をすれば良いの?」
と疑問を感じている方は多いのではないでしょうか?

ややこしい話なのですが、広告の目的と、運用の目的は少し違います。

まず、広告の目的は売上を作ることです。
広告を増やせば売上は上がります
ただし、広告費以上の売上を回収しないと赤字になります。
そこで、運用が必要になります。
運用の目的はROAS(広告費用対効果)を最大化することと言えます。
※ROAS =売上÷広告費用
例えば、広告費用1,000円をかけて、売上が2,000円の場合、ROASは2になります(ROASは高ければ高いほど良いです)。

アマゾンの広告担当者様向けに、広告の設定の運用の流れとコツをご紹介します。

①広告の設定前に、商品ページを整備する。

まず、広告の効果を最大限引き出すためには、商品ページを徹底的に整備することが大事です。広告を増やしても、お客様が買ってくれる状態でなければ意味がありません。
特に以下のポイントは、押さえておきましょう。
✅重要なキーワードが商品タイトルに含まれているか
✅ユーザーレビューは良い状態か
✅商品画像は充実しているか
✅商品詳細コンテンツは設定されているか

②マニュアルターゲティングで、推奨キーワードを全て設定する。

マニュアルターゲティングを選択すると自動的に推奨キーワードの一覧が表示されますので、全てのキーワードを設定しましょう。この時点で取捨選択はしなくて大丈夫です。入札価格も、まずは推奨入札額でOKです。
最初は広くキーワードを設定して広告を走らせてみて、どのキーワードがパフォーマンスが良いのかをチェックします。
(ちなみにオートターゲティングもあるのですが、後々の運用の楽さという観点から、最初からマニュアルターゲティングで全キーワード設定、という方法をお勧めしています。)

③ROASの悪いキーワードを見極める。

ここからが運用です。広告の進捗は1週間おきには確認するようにします。
まず見ておきたいのは、
「広告費用が大きくROASの低いキーワードはどれか」というポイントです。
ROASで1を割っているということは、売上より広告費用が上回ってしまっている状態です。この状態を放っておくと、赤字が広がる要因になりかねないので、入札単価を低く設定する、もしくはキーワードを削除する、といった変更を加えます。このように、広告額の大きくてROASの低いキーワードを下げておくことで、広告の無駄打ちを防ぐことができます、
(広告消化額が小さい場合は、一時的にROASが低いだけの場合もあるので、一旦無視しても構いません)

④ROASの良いキーワードは入札単価を上げる。

逆にROASの良いキーワードは、売上につながっている優秀なキーワードです。入札単価を上げることで、さらに売上を伸ばせる可能性があるので、入札単価を上げてみましょう。

⑤CTR(クリック率)の高いキーワードの入札単価を上げる。

CTRが高いということは、そのキーワードと自社商品の関連性が高いと言えます。売上につながる可能性が高いキーワードなので、入札単価をあげてみましょう。CTRは0.5%を超えるようであれば、十分高いと言えます。

⑥定期的に推奨キーワードを追加する

ホットなキーワードというのは、日々変化します。
推奨キーワードは定期的にチェックし、自社商品に関連のあるキーワードは全て追加しておきましょう。

以上のポイントを押さえて運用すれば、ROASは改善していきます。
ホットなキーワードや適切な入札単価は、季節性やトレンド、競合他社の状況によって日々激しく変化します。つまり、広告は一回設定して終わりではなく、運用が大切になります。何か正解が1つあるのではなく、日々正解が変わるので、そこに寄せていくイメージとなります。
最低でも一週間おきにはパフォーマンスをチェックし、状況に応じて修正・追加を行うようにして、ROASの最大化を目指しましょう。

このように、競争の激しいカテゴリでは、広告の運用がマストになります。
その一方で、そもそも広告を頑張らなくても売れるカテゴリや商品を狙う、という考え方もあります(予算の少ない中小企業や個人の方には特に必要な考え方です)。アマゾンで売れる商品開発のサポートも手掛けていますので、新商品の開発を考えている方は、お気軽にご相談ください!




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