「頼み事されると断りずらい…」
良い人ほど頼み事を断れずに損をします。
もちろん頼りにされることは嬉しい、困っているなら助けてあげたい、という気持ちがあるなら素直に引き受けてしまったほうがいいです。
ただ、「本当は嫌だけど断ったら悪い気がするし、相手に嫌われたくない」と思って嫌々引き受けることありませんか?
そんな貴方、狙われてますよ。世の中には人の良さにつけこんで断りずらいことを押し付けてくる人がいます。
そして嫌々やった頼み事なんて引き受けても結果的に上手くいかないことが多いです、だって初めからネガティブな感情でやっているのですから。
だったらやらないほうがマシ、ということも多いので気の進まない頼み事は断ってしまいましょう。
・断り方のポイント
①断るときは説明ではなく一方的な意思表示で…
よく断るときに相手にこちらの事情を説明し納得してもらおうと、あれこれ説明してしまいがちですが、これは良くないです。
相手には相手の頼みたい事情があるので、こちらの断る理由と相手の頼む理由のせめぎ合いになってしまい、相手に論破され断る理由がなくなったら受けざるを得なくなるからです。
断るのに必要なのは、相手に理由を納得してもらうことではなく、頼み事をすること自体を諦めてもらうことです。
なので相手の頼みたい事情は一旦受け止めて、「だが断る」の一点突破でOK。断る理由を述べるにしても簡潔にして、「こりゃいくら頼んでも無理か」と相手に諦めてもらいましょう。
②悪意のない笑顔でハッキリと「無理」と言おう…
頼まれたことを断るときに、相手に悪いなぁという気持ちが前に出てしまって、はぎれ悪く申し訳なさそうに答えてしまいがちですが、これも良くないです。
これだと相手は情に訴えてこちらを説得しようとしてきます。
①でいった通り、断るのに必要なのは相手に「諦めてもらう」ことなので、相手に付け入るスキを与えないようにハッキリとお断りしましょう。
③一旦、考えたフリをしてから断ろう…
ハナから断るつもりでも、聞かれて即答で「無理」といってしまっては、相手は自分自身が否定されたと受け止められるので危険です。
ここは一瞬考えるフリをして、「う~ん、やっぱ無理だな」と断りましょう。
”貴方の要求について出来る限り検討したけどやっぱりできない”というニュアンスを出すことで、相手も「それなら仕方がない」と諦めやすくなります。
逆にあまり考えてる時間が長いと、相手は勝手に期待してその期待が裏切られたことに腹を立てたりするので注意が必要です。
検討に要するであろう時間が過ぎた頃合いを見計らって、お断りしましょう。
④断った後は代案を出そう…
本来、相手の頼み事を断るだけなのでこちらは悪くないんです。でも断ることで相手の期待に応えられなかったという罪悪感が生まれてしまいます。
この罪悪感を消すには、代案をこちらから提示すればいいのです。
「それは無理だけど、○○なら出来ます」や「今月は無理だけど、来月なら出来る」、「私は無理だけど、誰々ならやってくれるかも」など。
本当にやりたくないことなら相手が断るであろう無理めな条件をつけることです。こちらも出来る限りのことはやってあげたい気持ちはある、というのが伝わればOK。
こうすれば今度は相手が断るターンになり、こちらの罪悪感は薄れます。
ただ、万が一「じゃあそれでもいいからお願い」と言われてしまったら、そのときは受けてあげるしかないので条件には注意しましょう。
以上、頼み事を上手に断る方法を紹介しました。
断るときに大事なことは、次の2点です。
1.頼み事をしてきた人のことは否定しないこと
2.相手に納得してもらうのではなく、諦めてもらうこと
これは強引なセールスや勧誘を断るときにも使える手法なので、ぜひマスターして、断るときに使って見てください。