飾りじゃないのよ、理事長は?:日大アメリカンフットボール部薬物事件

記事
コラム
日本大学のアメリカンフットボール部所属の学生が覚醒剤と大麻を所持していた容疑で逮捕された問題で一部界隈が揺れています。

そんな中、林真理子理事長は酒井健夫学長、澤田康広副学長と共に記者会見を開きました。

しかし、この記者会見の評判があまりよくないんですね。

林さんはまず「理事の中に旧体制の勢力が残っていて、私がお飾りの理事長であるという報道がなされているようでありますが、そのような評価を私はとても残念に感じております」と不満を吐露したのですが、これが悪手でした。

謝罪よりも「なんで私が」感のほうが強かった。

林さんは、8月2日に報道陣が取材に押しかけた際に、「違法な薬物が見つかったことは一切ない」と力強く否定しています。

しかし、その直後に彼女の発言を裏切る事実がいくつか明らかになりました。

「『今のところは』、見つかってないという意味」と釈明していましたが、実際には7月の段階で植物片が見つかっていたんですね。

それどころか前年から「大麻を使用している」という通報が大学当局に寄せられ、警視庁にも相談、学生のヒヤリングが行われていたことも明らかになっています。

大体、林さんは小説家であって、大学の運営・管理に知識や技術、経験があるとは思えません。

そんな彼女を理事長に据えたのは彼女の名声を利用するためでしょう。

しかも、林さんは「体育会は分からない。遠慮していた。任せていた」と述べています。

これでもお飾りではないのでしょうか。

ところで、テレビや新聞が厳しい論調を展開していますが、「週刊文春」や「週刊新潮」の扱いは拍子抜けするほど大人しい。

作家が絡むと文春も新潮も遠慮するんですね。

日本ではなぜか昔から、小説家を持ち上げる傾向があり、テレビで毒舌を振るう女性コメンテーターも、ある文芸雑誌の編集長を務めている関係から、林さんに限らず、相手が小説家だと絶対に悪口をいわず、いつも「先生」と敬称をつけて呼んでいます。

それが習慣になっているのでしょう。

小説家の方も自分が偉いと勘違いして、意味もなく威張り散らす人がいます。

林さんもその一人なんでしょうね。

そして日大の理事長なんて役職を貰ったものだから有頂天になったのでしょう。

当時は、林さんは「人の本音とか、悪い人を見抜くのが得意」という能力があると言い張り「もし日大の組織の中にいろいろ問題があるようなら、悪い人がいたらそれを見抜くみたいな、名探偵コナンみたいな能力がうまく生きればいいなと思っている」と能天気に語っていました。

しかし、現実は厳しい。

予想外の不祥事が起きてしまった。

他の小説家の人たちも、今回の彼女の姿を見て、名誉欲を満たすのはいいですが、それには責任を伴うことを肝に銘じるべきでしょう。

では


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す