褒めることの効用

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よく考えるのですが、日本人は褒め方があまり上手くありません。

他人を褒めるのも、自分を褒めるのもです。

大体、謙遜が美徳とされていますからね。

まあ、謙遜自体は悪くはないのでしょうが、あまり自分を卑下するのはよくありません。

自分を傷つけることがありますから。

別に他人に自分のことを自慢しろとは言いませんが、自分で自分を褒めて上げましょう。

それもできる限り頻繁に。

どんな小さいことでもかまいません。

無理やりでもいいんです。

たとえば、がんばったことは当然ですが、頑張り過ぎなかったことも褒めましょう。

更には、ダラダラ過ごした日でも、自分を責めず「こういう日もあるよ」と受け入れられた自分は偉いでもかまいません。

どんな形でもいいですから自分を褒めることが大切です。

これを積み重ねていくと自分を信じ、前向きになることができるようになります。

失敗をしてもくよくよせず、今度は同じ失敗はしない、絶対に上手くやる。

こう考えられる自分は素晴らしいと褒めると本当に上手くできるようになります。

ところで、日本人は会社でも褒めるのが得意ではないようです。

上司は部下を叱り、説教するのが当たり前になっています。

しかし、これはもう古いんですね。

今では、上司は部下を褒め、平社員も同僚を褒めないといけない。

昔の考え方から抜け出られない人はそんなことでは社員は育たないとか、褒めあうなんて気持ちが悪いと言うかも知れません。

しかし、褒め合いをきちんとしたシステムとして導入し、業績が目に見えて上がった企業も多いのです。

とはいっても、いきなり「褒めろ」と言われても、困ってしまう人も多いでしょう。

褒める側も、褒められる側も照れてしまうかも。

だから制度化して会社をあげて実施する必要があるんですね。

たとえば、Good Jobカードなるものを導入している会社があります。

名刺大のカードに従業員同士お互いの良いところを記入して、提出します。

このシステムの良いところは、褒められた人はもちろん評価されますが、Good Jobカードを沢山書く人も、他の従業員の小さな良いところをたくさん見つけることが出来、逆に改善点も見つけられる人として評価されることです。

そして、その過程で、いままで気づいていても過小評価していた会社の技術や人の良いところを見つけることができます。

当然ながら会社自体も業績を上げるというわけです。

まあ、すべてが上手くいくとは限りませんが、パワハラが厳しく糾弾される今の時代に合った方向転換でしょう。

では。



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