あるイタリアンレストランが店内に張り出した子連れ客への12の要望が、SNSで議論になっています。
その要望を以下に引用しましょう。
・ベビーカーの入店はご遠慮ください
・店内を歩かない、走らない、席の上に立たない
・トイレは大人と一緒に
・大きな声を出さない(泣き止まない場合は一度外へ出てあやしてください)
・故意に物音を立てない(椅子を蹴る、食器やテーブルを叩くなど)
・動画やおもちゃの音は最小限に
・お店のもので遊ばない
・飲食物の持ち込みはご遠慮ください(離乳食はお声かけいただければOKです)
・ゴミはお持ち帰りください
・席でオムツを替えないでください
・お子様も1ドリンク・1オーダーをお願いします(1オーダー制は経営上の理由)
・席や床を汚した場合はお声かけください
いかがですか。
私なんかが見るとごく当たり前のことしか書いてないと思いますが、店主によれば、これらは実際にあったことだそうです。
そして、そうした客には直接注意してきたものの、なかなか聞いてもらえず、なかには接客態度が悪いと怒り、強硬な態度に出る客が少なくなかったそうです。
それで事前に呼びかけをすることで「お互いに摩擦なく利用していただけるのではないか」と考え、掲示することにしたわけですね。
また、入店前にも口頭で確認するようにしているとのこと。
しかし、実際にあったって、本当に席でオムツを替える客がいたというのはちょっと信じられませんね。
食事をしている横で赤ん坊のオムツを替えられて平気な人はいないでしょう(見た目だけではなく、匂いの問題のある)。
私だったら席を立ちます。
この要望の掲示にSNSでもさまざまなコメントが寄せられています。
賛成意見としては、
「子ども連れ歓迎=子どもなら何してもOKではないからね」
「店が客を選ぶ権利もある」
「私も子持ちだけどコレはわかる」
一方、
「子どもが静かにできるわけ無い」
「私は行かない」
といった反対の声も見られます。
しかし、店主の考えはわかりますが、それならなぜきっぱりと子連れお断りにしないのでしょうか。
店には客を選ぶ権利があるのですから、それで問題ない。
店主は「外食は子供にとって身近な社会との接点でマナーを学ぶ良い機会」なんてことをいっていますが、綺麗事にしか思えません。
せっかく突っ張ったのなら、それで通さないと。
肝心のところで腰砕けというか。
それに随分上から目線にも感じます。
まあ、やはりお金は欲しいということでしょうね。
実は私も昔、ニースに家族旅行したときに苦い経験をしています。
息子は幼かったのですが、レストランに入ると全然大人しくしてくれないんですね。
椅子の上に立ち上がる、そこらを歩き回る、果ては人のテーブルの下にまでもぐり込む始末。
当然、他の客からはひんしゅくを買い、文句を言われました。
その後はテラス(比較的自由)で食事をしたり、屋台の食べ物を買う羽目に。
もともとフランスは子供には厳しく、普通はレストランなんかには連れていかないんですね。
子供がいる夫婦が外食するときは、わざわざベビーシッターを雇って、自分たちだけで行きます。
特に夕食はそうで、まともな店では子供なんていません。
まあ日本には日本のやり方がありますし、子連れの人たちにはある程度優しくして上げることには反対ではありませんが、そういう人の気遣いに乗っかってやりたい放題する人たちにはうんざりです。
やはり子連れOKの店とNGの店をはっきりとわけ、どちらであるかが入店前にわかるようにすべきでしょう。
では