天災の予言は信じられるのか?

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皆さんはジョセフ・ティテル氏という人をご存じでしょうか。

私もあるYou Tubeの番組で始めて知りました。

なんでも彼はアメリカ最強の予言者で、過去にマイケル・ジャクソンやエリザベス・テイラーら有名人の死など数々の予言を的中させてきたといわれています。

的中率は30~40%。

その彼が、「日本の地図が真っ赤に見えた。スピリットは記録的な雪などの気象現象、そして地震を見せてくれた」と語っているんですね。

実は、ティテル氏は日本に関しても、東日本大震災による津波や原発事故、最近では、昨年10月7日の千葉県北西部の地震(M5.9)を的中させているために、一部の人がこの予言は首都直下型地震のことだと騒いでいるのだそうです。

どうですか。

ティテル氏の実績を見るとすごいとしか言えませんね。

だとすれば首都直下型地震に本当に発生するのか。

いいえ、早まらないでください。

彼の発言をよく見てみましょう。

「津波による被害のニュースを聞くようになったのはここ最近のことだと思います。少なくとも僕は今まで聞いたことがありません。しかしこれから数年間、みなさんは津波の被害を何度も耳にすることになります。これから12ヶ月から14ヶ月ぐらいの間に津波が大きな被害をもたらします。そのうちのひとつは日本、中国、メキシコのいずれかです。そして一度襲われた場所が2度襲われます。一度襲われた場所から150キロ以内の場所が襲われます」

「化学工場、もしくは原子力発電所で爆発、火災、空気汚染をともなう事故が発生します。この汚染は死に至るもので、最初の発表は何も問題がないというものですが、それが嘘であることが後に分かり、人々は病気や皮膚の異常などから救護センターに駆け込みます。これがどこで発生するかはわかりません。ロシアかもしれませんが、アメリカではないと思います。ガスマスクをしている人が見えます」

これは、いわゆる「マルチプルアウト」(どのようにでも解釈できる曖昧な言い方のこと)と「ショットガンニング」(マルチプルアウトと確証バイアスを駆使して、大量の情報をクライアントに与えること)という手法なのです。

台風、地震や津波はかなりの頻度で発生しますから、予言しておけば的中する可能性は高いでしょう。

また、場所を何箇所か上げていますが、こうした天災が発生する国はそんなに多くありません。

最初に的中率は30~40%と書きましたが、この程度で当たったことにするのならこの数字は驚きでもなんでもない。

要するに膨大な数の予言をすると、どれかが当たらずも近い捉え方ができる予言として成立するということです。

これらの自称予言者たちの当たらなかった予言がとやかくいわれることはありません。

なかったことにされます。

しかし、こうした不幸なことを予言する人はそれなりの覚悟をしないといけないのではないでしょうか。

予言を信じる人たちに影響を与えるからです。

昔、世間を席巻したノストラダムスの大予言を信じて、子供を作りたくないといった同業者(通訳)のことを思い出します。

また、教祖の災害が発生するとの予言を信じて家財を棄てて避難した人たちが実際にいます。

ご存じのようにノストラダムスの大予言は大外れしましたが、ノストラダムスは無理にしても、著者も出版社も責任を取ったという話を聞いたことがありません。

もちろん、信者に家財を投げ出させた教祖も知らん顔です。

最初に書いたYou Tubeの番組もそうですが、いつの時代にも、何かと言えば日本が滅亡するといったことを言い立てて大騒ぎする人間がいます。

こういう人たちに乗せられてはいけません。

それよりももっとしっかりした科学的根拠のある情報を信じるようにしてください。

では

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