クリスマス、年末、正月と皆さんもワインを飲まれる機会が多かったでしょう。
私はフランスに住んでいましたからワイン好きだろうと思われることがあるんですが、そんなことはまったくありません。
好きなアルコールはビールで、パリでも毎日飲んでいました(主にハイネケン。日本では一番絞り)。
確かにワインもよく飲みますが、こだわりは一切なく、日本メーカーの安物しか飲みません(懐具合の問題もありますが)。
ついでですので、今日はワインの話を少し書きましょう。
ただ、ワインについてはみなさん結構ご存知のことが多いと思いますので、あまり知られていないことを取り上げます。
ワインの原料であるブドウの栽培は1万年くらいから行われており、これを醸造してお酒にするようになったのは青銅器時代からだと言われています。
大体、紀元前3世紀くらいからインド、ガリア(現在のフランス、ベルギー、スイスの辺りです)、エジプトでワイン作りが行われていました。
旧約聖書にも、方舟で有名なノアが洪水の後に農民になってブドウ畑を作ったと書いてあります。
元々、キリスト教とワインは非常に縁が深いんですね。
唐突ですが、ここでトリビアを一つ。
ローマ帝国はワインのために滅亡したという説があります。
ローマ時代には醸造技術が未発達で、ワインは結構すっぱくて飲みにくいシロモノでした。
それでおいしく飲むために色々と工夫を重ね、その一つとして、鉛で作った杯で飲むという方法が発見されたわけです。
これでワインが甘く、美味しくなったんですね。
しかし、本当は、これは大変危険な方法でした。
鉛の杯にワインを満たすとワインの酸っぱさの原因である酢酸や酒石酸が鉛の溶かしてしまいます。
そして、ご存知のように鉛は脳神経を冒す毒なのです。
当然ながらローマ人はそんなことは知りませんから、鉛の鍋でワインを沸かしてから、冷やして飲むなんてことまで始めました。
それで毒の摂取量が一気に倍増。
脳に鉛の毒が回った皇帝や貴族たちが暴虐の限りを尽くし、ついにローマ帝国は滅亡したというわけです。
そういえば、昔、車の不凍液を混ぜた白ワインなんてのがありましたね。
歴史は繰り返す(ぜんぜん使い方が間違っている)。
身体が凍り気味の方以外はこのワインを飲まない方がいいでしょう(無論冗談ですよ)。
では。
クリスマス、年末、正月と皆さんもワインを飲まれる機会が多かったでしょう。
私はフランスに住んでいましたからワイン好きだろうと思われることがあるんですが、そんなことはまったくありません。
好きなアルコールはビールで、パリでも毎日飲んでいました(主にハイネケン。日本では一番絞り)。
確かにワインもよく飲みますが、こだわりは一切なく、日本メーカーの安物しか飲みません(懐具合の問題もありますが)。
ついでですので、今日はワインの話を少し書きましょう。
ただ、ワインについてはみなさん結構ご存知のことが多いと思いますので、あまり知られていないことを取り上げます。
ワインの原料であるブドウの栽培は1万年くらいから行われており、これを醸造してお酒にするようになったのは青銅器時代からだと言われています。
大体、紀元前3世紀くらいからインド、ガリア(現在のフランス、ベルギー、スイスの辺りです)、エジプトでワイン作りが行われていました。
旧約聖書にも、方舟で有名なノアが洪水の後に農民になってブドウ畑を作ったと書いてあります。
元々、キリスト教とワインは非常に縁が深いんですね。
唐突ですが、ここでトリビアを一つ。
ローマ帝国はワインのために滅亡したという説があります。
ローマ時代には醸造技術が未発達で、ワインは結構すっぱくて飲みにくいシロモノでした。
それでおいしく飲むために色々と工夫を重ね、その一つとして、鉛で作った杯で飲むという方法が発見されたわけです。
これでワインが甘く、美味しくなったんですね。
しかし、本当は、これは大変危険な方法でした。
鉛の杯にワインを満たすとワインの酸っぱさの原因である酢酸や酒石酸が鉛の溶かしてしまいます。
そして、ご存知のように鉛は脳神経を冒す毒なのです。
当然ながらローマ人はそんなことは知りませんから、鉛の鍋でワインを沸かしてから、冷やして飲むなんてことまで始めました。
それで毒の摂取量が一気に倍増。
脳に鉛の毒が回った皇帝や貴族たちが暴虐の限りを尽くし、ついにローマ帝国は滅亡したというわけです。
そういえば、昔、車の不凍液を混ぜた白ワインなんてのがありましたね。
歴史は繰り返す(ぜんぜん使い方が間違っている)。
身体が凍り気味の方以外はこのワインを飲まない方がいいでしょう(無論冗談ですよ)。
では。