私は占い師として遠距離恋愛についての相談をよく受けるのですが、少々考えていることがありますので、今日はこれについて書きます。
突然ですが、かなり昔に大ヒットした「木綿のハンカチーフ」という歌をご存じでしょうか。
遠距離恋愛がテーマになっています。
ある作家は、この歌詞に出てくる女性のことを、昔は純粋で可愛い女の子だは思っていたが、ある程度、年齢を重ねると、自分の価値観を相手に押し付ける、面倒臭い女性で振られて当たり前だと思うようになったと言っていました。
まったくその通りですね。
簡単に言うと、この歌は、地方で恋愛関係にあった恋人同士が、彼氏の上京をきっかけに遠距離恋愛をすることになったものの、次第に心が離れていくという話です。
まず最初に、上京を前にして「都会で君への贈り物を探すつもりだ」という彼に対して、彼女は「何も欲しいものはないから都会の絵の具に染まらないで帰って」と答えます。
そして、彼が「君に似合うはずだ」といって都会で流行の指輪を贈ると、彼女は「ダイヤも真珠もあなたのキスほどきらめくはずない」と言ってこのプレゼントを拒否。
さらには、彼が「見間違うようだろう」といってスーツ姿の写真を送っても、「草に寝転ぶあなたの方がよかった」とまっこうから否定するんですね。
ううむ、これでは振られて当たり前でしょう。
要するに地元での暮らしが一番良くって、都会の生活は堕落しているというわけです。
まあ、それぞれの価値観がありますから、彼女は自分の信じるように生きればいい。
しかし、その考え方を恋人に押し付けて足を引っ張るようなことばかりしていたら、愛想をつかされるのも当たり前です。
新しい生活を始めようとする恋人を応援できないように女性とは付き合っていられません。
ところで、身も蓋もないことを書いてしまいますが、男女の物理的な距離はそのまま男女の心の距離になります。
つまり、男女の物理的距離が近ければ近いほど仲良くなれる確率が上がるということです。
ただ単純に会うだけでも、その人に対する好感度は少しずつ上がっていきます。
たとえすれ違っただけだとしても、極端な話、毎朝使っている売店のおばちゃんにでも、無意識に好意を抱くんですね。
これを心理学では単純接触効果と言います。
ですから好きな異性がいるとすれば、集団行動の時でもなるべく近づき、できれば隣に座るようにするといいでしょう。
ただし、あまり極端なことをすると、ストーカーになりますから注意してください。
では、恋愛相手が遠くに住んでいるとしたらどうでしょう。
遠距離恋愛ですね。
会うためには時間も交通費もかかります。
愛があれば関係ないと思うかも知れませんが、そうしたちょっとした面倒くささが積み重なると、だんだんと会う時間や回数が減っていくことが多いんです。
そして最終的には消滅してしまう。
では、遠距離恋愛を成就させるにはどうすればいいのでしょう。
よく考えると遠距離恋愛が上手くいかないのは、距離が遠いために減ってしまう二人が会う回数であり時間です。
だとすれば、会う時間を減らさなければ、お互いの心の距離は離れないことになります。
たとえば突然彼が海外に単身赴任になったとしても、毎日、Webカメラを使って顔を見ながら会話をすれば、その距離程には心の距離は離れないでしょう。
では。