1日を楽しく終える方法 - ピーク・エンドの法則
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今日は1日を楽しく終える方法をご紹介しましょう。
ピーク・エンドの法則といいます。
ピークは頂点で、エンドは終わりのことですから、最後にピークをもってくる。
これで今日1日はハッピー。
以上です。
めでたしめでたし。
とこれで終わろうとしたのですが、やはりこれでは余りにもあれなのでもう少し詳しく説明します。
ということで、ピーク・エンドの法則はダニエル・カーネマンによって初めて提唱されました。
要するに、人は自分自身の過去の経験を、そのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)、および、それがどう終わったかだけで判定する、というものです。
ピーク以外の情報は失われることはありませんが比較されないんですね。
こんな実験があります。
AとBの2つのグループがあるとします。
Aグループの人たちは大音量の不快な騒音にさらされます。
Bのグループの人たちは、Aグループの人たちと同じ大音量の不快な騒音にさらされましたが、その最後に幾分ましな騒音が追加されていました。
するとBグループの騒音聴取の体験の不快さの評価は、Aグループの人たちよりも低かったんです。
途中の不快さが最後の経験により緩和されたわけです。
あまりピンと来ない話だと思われるかも知れませんが、この法則はいろいろなことに応用できます。
たとえば、1日を楽しく終えるには1日の内にひとつだけ楽しい思い出を作ります。
どんな些細なことでもかまいません。
夕食の後にちょっと豪華なデザートを用意したり、お気に入りの入浴剤を使うなんてことでもいいでしょう。
そして布団に入ったらそのことを考えながら眠る。
これでその1日が楽しかったものとして記憶に残ります。
また、このピーク・エンドの法則は恋愛にも応用することができます。
デートをして、1日ずっと楽しかった。
しかし、別れ際でケンカしたり、そっけない態度を取ったりしたら、そのデート全体が面白くなかったように思ってしまいます。
反対に、なんかつまらないとずっと思っていたとしても、終わりが良ければ良いデートだったような気がするわけです。
ですから、デートが終わった後の別れ方が一番大切です。
別れた後、振り向いてみると、もうかなり速足で去って行って、その上、携帯をいじっている。
こんなドライな姿を見たら、誰でもがっかりするでしょう。
少し離れてからもう一度振り返り、視線を合わせるようにするといいですね。
また、プレゼントを渡すタイミングも、デートの別れ際が一番です。
さっとプレゼントを渡してさよならする。
そうすれば、その1日の思い出は良い記憶として残ります。
ついでに言うとメールなんかでも、最後を「生まれてきてくれてありがとう」や「ずっと愛し続けるね」といった言葉で締めましょう。
照れくさいかも知れませんが、効果があります。
よければ一度ピーク・エンドの法則を試してみてください。
上手くいかなくても責任は取れませんが。
では。