【今や大阪名物】バズうまブログ:スパイスカレー

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どうも~、アートディレクターのIKAです!

皆さんはスパイスカレーという食べ物を知っていますか?10年ほど前、突発的に大阪で人気を博すスパイスカレー店が出現し、瞬く間に全国へ広がった印象です。今では大阪の新名物みたいになっていますね!

私自身、大阪の天満でスパイスカレー店を経営し、中国でも展開していたのでとても思い入れがあります。

私の店は、駅近でありながら、古い居抜き物件で家賃は格安でした。

これぞ、飲食店を個人で経営するときに重要視しないといけない点なのです!スパイスカレー店だけでなく、あらゆる飲食店を始めようとお考えの皆さん、参考にしてください。

どうしてスパイスカレー店は爆発的に増えたのか?

スパイスカレー店は、本当に突然、爆発的に大阪で増えました。そして、当時はテレビや雑誌といったマスコミがこぞって取り上げてくれました。そうしてでしょう?豚骨ラーメンやカフェじゃなく、スパイスカレーだったのか?それには理由がありました。

①彩りや盛り付けが華やかで綺麗であった。
②健康的な印象を訴求できた。
③珍しかった。

この三点がスパイスカレーを短期間で大阪名物にまで押し上げた理由だと思ます。

①彩りや盛り付けが華やかで綺麗であった理由

「スパイス」自体が極彩色で華やかな色彩であり、つけわせの「野菜のアチャール」などで、インスタ映えする一皿だったから。当時、インスタに映える画像を上げまくる女子が増え、そういったメニューを求めていたという傾向がありました。また、スパイスカレー店の店主の多くが、私同様に「デザイン関係」出身者が多かったということ。「彩り」「見た目」「盛り付け」は、店主のデザインセンスによる部分が多かったということです。

②健康的な印象を訴求できた。

インド人やネパール人は、3食カレーを食べます。365日、カレーです。しかし、同じカレーを食べ続ける訳ではありません。「肉」「野菜」「豆」など、様々なカレーを食べているのです。また、北インドと南インドでは、基本的なカレーが違います。
そうした文化に裏付けされて、大阪のスパイスカレーは「良いとこどり」して生まれたのだと思うのです。市販のカレールーのように、小麦粉と牛脂で固めたものではなく、スパイスを調合し、出汁で味のベースを組み立てる。
日本人の嗜好にマッチした新しいカレーのジャンル、それがスパイスカレーだったのです!
また、インド人は人口比率でみたとき、癌患者が世界で一番少ないという研究結果もあります。これは、スパイスによる効能の一つだと考えられています。中国でも「医食同源」という言葉があり、多くの「スパイス」は「漢方薬」として使用されています。

③珍しかった。

日本の食卓に上るカレーライスは、明治以降に「イギリス」から入ってきた「欧風カレー」です。小麦粉とスパイスを使用しトロミをつける。何より欧米の固い赤み肉を柔らかく食べるために長時間煮込む。それらを合わせた料理が欧風カレーなのです。もちろん、カロリーは高く、健康的な食べ物とは呼べません。そんなカレーライスが当たり前の日本で、スパイスカレーと呼ばれる「ニュースター」が現れたのですから、ヒットするに違いありませんでした。

これから飲食店をはじめる個人経営者様へ

スパイスカレーのように、「新しい食べ物」が「名物」となり、「その土地」に定着するのは珍しい傾向だと思います。ただ、「どこにでもあるもの」「チェーン展開されているもの」「見た目の映えないもの」は、マスコミもお客様も飛びつきません。「味で勝負!」はSNS時代に、竹槍で飛行機を落とすようなものです。
様々な飲食店があります。
時代によって流行もあります。
しかし、飲食店を経営される方に言いたいこと。それは、「ビジネスである意識が重要」だということです。ビジネス=売上を上げることです。どうすれば、売上の上がる飲食店になるのか。よく考え、作戦を練ってください。
最後に、駅近で家賃が安い居抜き物件ですが、ビジネスとして考えれば毎月のランニングコストを抑えることは重要なポイントになります。また、居抜きであれば開店コストも抑えられます。単純なことですが、ビジネスである以上、コスト意識を持たなければ繁盛店の経営者にはなれないと思います。


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