美人は幸せなのか?

こんにちわ。

龍神様にご縁をいただいているスナックママのみちるです。

整形ブームですね。

昔にくらべて手軽に整形している方が増えているようですが、一度で満足できず二度三度四度…と、整形する方は何度も繰り返している印象。

若くて美人、というのはそれだけで羨ましがられる存在ですが、美人というものは幸せなんでしょうか?

私には何人か美人の友達がいますが、美人には美人の苦労があるな、と思っています。

友達1は吉田羊似の美人。

顔に似合わず開けっ広げな性格で、大きな声でガハハと笑ったり、酒に酔うと「俺の酒が飲めねぇのかあ〜」なんて絡んだりするような人。

しかし、写真を趣味とするアーティスティックな彼氏が出来てから大人しくなりました。

なぜなら彼氏が「俺のイメージ通りにしろ」と彼女の行動を制限したからです。

酒は飲むな、大きな口を開けて笑うな。

そうして彼が撮った彼女のポートレートは、私たちが知っている彼女ではありませんでした。

彼はきっと「吉田羊似の美貌」だけが好きだったんでしょうね。

友達2は「ミス●●」に選ばれるほど、地元では有名な美人。

もちろんめちゃくちゃ男性にモテます。

そしてアプローチをしてきた男性のうち、大企業勤めの男性と付き合い、別れた後さまざまなな業種を手広くやっている青年社長と結婚しました。

ところが、その男性は2人ともDV野郎だったんですよ。

どちらも見た目は「人当たりの良い爽やかな男性」だったんですけどね。

二人とも男性を見る目がなかったのか?

いいえ男性は三人とも、人に自慢できるような学歴と肩書きを持ち、ルックスも人並み以上でした。

人並み以上のスペックの男性たちですから、連れて歩く女性も肩書きの一つなんでしょうね。

美人は「美人」としてしか見られず、内面やその人自身の個性などが無視されてしまう傾向にあるような気がします。

そして勝手なイメージを押し付けられる。

彼女になると「ほかの男に色目を使うな」と行動を制限されたり「お前なんか顔以外なにも取り柄がない」などとDV夫に暴言を吐かれたりするのです。

美人はつまらない男性にも愛想を振りまかないといけない

私の店で美人がカウンターで一人で飲んでいたとします。

すると後から入ってきた年配の男性が、当然のように美人に話しかけました。

一緒に飲もうよ、と。

しかし、美人は私と話をしたいのであって、男性と話したいわけではないのです。

結構です、と断ると男性はこんな風な捨て台詞を吐きました。

「お高くとまりやがって」

美人はつまらない男性にも愛想を振りまかないと、こんな風に悪く言われるんですよ。

ホント、めんどくさいですね。

人からちやほやされるのは、みなさんが思っている以上に苦痛です。

私は美人でもなんでもありませんが、店のママなどをやっていると当たり前のように男性からアプローチがあります。

食事の誘い、アフターの誘い、ホテルへの誘い(ふざけんな)などなど。

こちらも商売ですから、アフターで近くのBarで一杯くらいはお付き合いをすることはありますが、めんどくさそうな男性は断ります。

だって一杯つきあって奢られでもしたら、それから毎日店に来てオープンからラストまで居たりするんですよ。

そして「俺の女」的な態度を取られて、他の客にケンカふっかけられたりするんですよ。

深夜に閉店して扉を閉めて鍵をかけたら後ろに立ってて「あれもう閉店? 飲みに行こうよ」などと言われたり(灯の消えた路上です。心臓止まるかと思った)。

何度も告白されて、そのたびに断っているのに、いつの間にか付き合ってることになってて、他の人に「俺が彼氏だ」などと言いふらされていたり。

これは美人というより飲み屋の女あるあるなんですが、一般的な美人も似たような不愉快な目には何度も遭っていると思います。

勝手に好かれて、勝手に妄想膨らませられて、勝手にキレられたりするのです。

そのようなストーカー事件がありましたね。

勝手に見染められて無理やりLINE交換させられて、断りきれずに相手していたけど耐えきれず断ったら殺されてしまった女性。

美人はこういった危険も多々あるのです。

整形して美人になったら女優をやってみたい。

モデルになりたい。

…などというのは理解できます。

しかし「ちやほやされたい」が目的であるなら、意外とそれは楽しくないよ、と言っておきます。

不美人に不美人の不幸があるように、美人には美人の不幸があるのです。