運命の人はひとりだけなのか

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こんにちわ。
龍神様にご縁をいただいているスナックママのみちるです。


私は23歳で結婚した最初の夫とは24歳でほぼ別居、それから二年後に離婚しました。
それからは彼氏らしい彼氏もほとんどできず(ワンナイトとか不倫は数えきれないくらいありました)、
40歳をすぎても何人か付き合った男性がいましたが、あまりにクズばかりで、ああもう私にはまともな彼氏はできないんだな、と諦めてお酒を出すお店をはじめました。48歳でした。

ところが半年後に店に来た男性と、出会った次の日から付き合うことになり現在に至るわけですから、人生ってわからないものですね。

私は今の夫を運命の人だと思っています。
彼も私のことを「全く好きな見た目じゃなかった」と言う割には、酔っ払うと「お前といると落ち着く」などと言ってくれたりするし、彼もまた私に運命を感じてくれているのでしょう。

これは「ただ一人の運命の相手にめぐりあえた」という幸福な話かもしれません。

しかし、実は別れた前の夫もまた運命の人であるのです。

そしてまた、付き合い始めに「お前のことが好きだけど結婚はできない」と言った実家が金持ちの男も、妻子がいるのにそれを隠して「つきあってくれ」と言った男も、付き合いはじめに壮大な夢を語り「二人の夢のために」と私を風俗で働かせようとした男も。

こうやって文字にしてしまうとロクな恋愛をしてないのがバレバレですが、これらも全部運命の人なんですよ。


運命の人とは、幸せにしてくれる人のことではないんです。

あなたを成長させてくれる人なんです。


理想の王子様だった最初の夫



最初の夫は、私より4歳年上であるにも関わらず「子ども」でした。
自分の欲望をセーブすることができない。
しかし、それがわかったのは、彼の浮気が発覚してからのことなんですけどね。

欲しいものがあるけどお金がない。カードを使えばいい。
結婚してるけど目の前の女性を好きになっちゃったし女性も僕のことが好きだと言ってくれてる。
妻(私)と離婚すればいい。
妻と住んでいたマンションは高いし僕の口座から家賃が引き落としされてるから、妻には出て行ってもらう。
そうだミカと新しい家に住むから、古い家具は妻に上げて、ミカとの家には新しい家具を買おう。

そんな考えの人でした。

「君のことが好きだったけど今はミカの方が好きなんだー」

って泣きながら言われた時、思わず

「結婚の意味ってわかってる?」

って言いましたよ。呆れ顔で。



私が惹かれていた彼はルックスが良く、いつもブランドの服を着ていました。
彼の部屋には、イタリア製のソファーとバーカウンターがあり、そのカウンターでお酒を飲みました。
彼は優しい大人の男性で、お酒や料理にも詳しく知的。
ワインの勉強をしていたので、デートはいつもフランス料理でした。
あちこちのホテルのレストランでコース料理を食べ、もちろんワインを頼むので、支払いはいつも割り勘。
私はデートのための服と食事代でいつもお金がありませんでした。
でも彼の勉強のためだから、高いのは仕方ないと考えていました。

田舎から出てきて初めての恋愛です。
夢に出てくる王子様のような男ですよ。
その王子様が私のような田舎者を好きになってくれた。
舞い上がるに決まってるじゃないですか。

そして籍を入れましたが、結婚後に彼の金遣いの荒さが明らかになったんですね。

まだバブルの残り香があった時代なので、彼のような派遣でも月に50万も稼ぐことができました。
しかし彼は30万円以上ローンの支払いに充て、残りは家賃、光熱費。
さらには贅沢な食事、気に入ったものがあれば何でもカードで買ってしまう。
そして私にお金を出すわけでもないのに同じレベルの贅沢を要求するので、私は昼は派遣のOL、夜はキャバクラで働きはじめました。

昼も夜も働いていたら夫の相手をする暇もないわけです。
そうしていると彼の外泊が増えはじめました。
ホテルのレストラン勤務なので、ルームサービスに入ってる時は泊まりになりますが、その回数が増えて浮気が発覚したわけです。

そして紆余曲折あって離婚に踏み切ったわけですが、今こうして書いてみると「なんてバカな男と結婚しちゃったんだろう」と思います。
そんなバカな男を選んだ自分もまたバカなんですよね。


苦い経験が自分を成長させる


その後私は、身なりに金をかけている男とは付き合わなくなったし、やたら羽振りの良い男も避けるようになりました。
ブランドの時計を見せられても「何回ローンだろう?」と考えてましたね。

付き合っていたけど「親がうるさいから君とは結婚できない」と言った彼は、なんでも親の言いなりなんだ、と見切ることができた。
結婚していることを隠して付き合っていた男は、口先ばかりで離婚する気などまったくない、と分かったし、私を風俗に売ろうとした男は、最初に壮大な夢を語った時点で見切れてました。あ、こいつヤベェぞ、って。

何人かと付き合って苦い経験をするうちに恋愛に夢を持たなくなったのと、「自分の特性」がわかってきたんです。
つまり、男性が私をどう見ているか、ということです。


私は男性が連れて歩きたい女ではない。
妻にしたい女でもない。
人が良さそうだから騙しやすい。
多少わがままを言ってもOK。甘えやすい。


自分の特性に気づくと、そうそう「悪い人に騙されて会社が人手に渡ってしまう。今日中に500万円振り込んでくれないと君と結婚できない」なんてことを言われても騙されないんですよね。

でもその男性を「運命の人」だと思っていたら500万払ってしまう人もいるでしょう。
それもまた勉強。それもまた運命と言えるかもしれません。


「運命の人」は、あなたが望んだようなルックスで現れて、あなたに愛の言葉を囁いて、贅沢をさせてくれる人ではありません。

運良くそのような人が現れても「真実で永遠の愛」とは限りません。
なぜなら、なに不自由ない与えられるだけの関係は、自身が成長できないからです。

あなたに苦い痛みと真実を教え、そして試練を与えてくれる運命だってあります。


運命の相手だと思っている私の現在の夫は、コロナ禍で仕事が激減してるのに、車だキャンプだと遊びざんまい。
私は金策に走り、会社をなんとか維持させています。

最初の結婚から30年も経ち、私はまたしても「金のない男」を掴んでしまいましたが、今では騙されたというよりは「自分の試練」として受け止めています。

これもまた「運命」なんですよ。















































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