【その2】断捨離につけこんだ悪質な訪問買取(押し買い)の手口を公開します。

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法律・税務・士業全般
悪徳業者の小芝居はここから始まります!

スタッフは『上司に買い取りの報告をさせていただきますね。』と少し離れた場所(聞こえるように)で電話をかけます。
スタッフ『〇〇様の買取点数20点で総額500円でした。』
上司『(電話越しでも聞こえる程大声で)どういうことや!!お前そんなんで今月ノルマ達成出来るんか!!土下座してでももっと買って来い!!』
スタッフ『でも…〇〇様にはたくさんの品をご用意いただいて…。』
上司『そんなん意味ないねん!!もっと価値のあるもの買って来い!!』
この会話、(わざと)筒抜けです。聞いている方は申し訳ない気分で動揺してしまいます。そのタイミングでスタッフ『分かりました。では他に何か買い取らせていただけないか、聞いてみます。』と電話を切ります。

そもそもとても好感度の高いスタッフや気の弱そうな若いスタッフです。
その会話を聞いていたお客様は可哀そうに思い、『他に何か売れそうな物がないか、探してみようか?』と声をかけます。嬉しそうに、感じよく『いいんですか?ありがとうございます!!!』とスタッフ。お客様は良い事をしている気持ちになり、先ほど不用品として出していた物より少し価値の高い物、不用品処分するのはもったいないな、と思っていた物を思い切って出してあげます。
受け取ったスタッフはとても喜んで、『ありがとうございます!査定ではこの商品は3,000円(想定していたより高額)になりますが、せっかくご厚意で出していただいたので、もう少し値段を上げられるか上司に聞いてみます。もし、他にもこのようなお品があれば、まとめて値上げ交渉しますが、いかがですか?』とお客様の心をくすぐります。
さっき出した商品は意外と高値が付いたから、他の物も値段聞いてみようかな?と思ったお客様は、当初は売る気のなかった物をいくつか持ち出して来ます。スタッフはテンションを上げて喜び、煽り続けます。
『こんなに良い物をお持ちなら、きっとブランド品や宝飾品もたくさんお持ちなんでしょう?その中で使っていない物があれば、査定だけでもしてみませんか?』お客様はそういえばもう長く使っていないネックレスがあったな、と思い出します。スタッフはその仕草を見逃しません。
『実は、今キャンペーン中で、買い取り商品にもし何か一つでも宝飾品やブランド品があれば、買取価格が倍になるんです!仮にお売りいただけなかった場合でも、会社に写真を送らせてもらって正式に査定するだけでも、他の品物の買い取り額が50%アップするキャンペーンもやってるんです。』
お客様は考えます。査定が高ければ売ればいいし、安ければ売らないでも他の商品の買い取り額が50%アップするなら、損はないなと売る気はないけど使っていない宝飾品やブランド品を持ってくることにします。(その3へ続く)

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