【その1】断捨離につけこんだ悪質な訪問買取(押し買い)の手口を公開します。

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法律・税務・士業全般
コロナでお家時間が増え、断捨離ブームが続いていますね!
長年持っているだけの思い出のお品を、思い切って手放す事は、とても大きな決断です。
大切な思い出をご家族やご友人などに使っていただけるなら一番良いのですが、思うようにはいかず、この機会に断捨離をしようと考えられる方も多数おられます。実際、当事務所にも断捨離をして、身辺整理をし、遺言書の作成をお考えのお客様のご相談が増えています。
また一方で、この断捨離ブームにつけこんだ、悪質な訪問買取(押し買い)業者のご相談も増加しています。

最近よく目にするチラシなどに、『どんなものでも買い取ります。不要な物は何でも取りに伺います。』と書かれたものに覚えはありませんか?
もちろんきちんとした業者なら全く問題なく断捨離のお手伝いをしてもらえるでしょう。
しかし、悪質な業者の狙いは、貴金属やブランド品など金銭的な価値のある品物です。
私が業務上関わった方で元悪質業者で買取を行っていた関係者の方からお話を聞くことが出来ました。以下がその業者の手口の一例です。

まず、チラシなどを見たお客様から買取の査定の問い合せを受けます。
この時点では、買取価格に納得がいかなければ断る事も出来ますとアピールします。また、どんな物でも必ず値段をつけて買い取ります!などお得感を前面に出して来ます。
お客様は「安かったら売るのを断って、重い物や捨てようと思っていたものだけ買い取ってもらえばお得!」という心理になり、訪問買取の依頼をします。
そして当日、ご自宅には好感度の高い若いスタッフや、少し気の弱そうな若手社員といった印象の人物が査定に来てくれます。
スタッフは玄関先に用意された不用品を、キビキビとメモをとり査定を続けます。もちろん基本的に不要な衣類や雑貨などに高い値を付ける事はありません。
たくさん用意した品々、例えば引き出物のブランドタオルセットなどでも100円程度、食器や雑貨は10円や30円など、リサイクルショップよりも安い値を付ける事が多いそうです。衣類は新品に近いきれいな物でもブランド以外は100円程度、着用感のあるものだと全部まとめて50円などと「どんなものでも必ず値段をつける」という文言には嘘はないのですが、気分的に残念な印象を与える価格で買値を示します。
山ほど用意した品々の買取総額が500円程度である事も多々あるそうです。
ここで、悪徳業者の小芝居が始まります。(その2へ続く)

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