カウンセリングは必要か? 見極めるための6つの質問

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著者エリザ・ヒューイさん、カイル・ジョンストンさんの『カウンセリングを最大限に活用する方法』(10出版、2022年)から引用。

 "わが国では、あらゆる年代の人々が、前例のないメンタルヘルスの問題を抱えています。"
昨年のホワイトハウスによる声明文には、私たちの国の状況についてだけでなく、多くのクリスチャンが直面している苦しみについても記載がありました。牧師や教会の指導者たちが、より気軽に信徒にこのような話題をするようになり、かつて精神的な健康面に悩む信徒につきまとった不名誉は消えつつあります。また、クリスチャン・カウンセラーによる信仰に基づくカウンセリングも、より身近なものとなってきています。
しかし、信者は、自分にはカウンセリングが必要なのかどうか、疑問に思うことがあります。友人、家族、牧師、そして信仰を共にする仲間からのケアとサポートでは十分ではないのでしょうか? 神から与えられたこれらのリソースは重要ですが、すべてを網羅しているわけではありません。より専門的な知識を持つ人に相談することが有効な場合もあるのです。
もしあなたが、カウンセリングが役に立つかもしれないと思ったことがあるなら、その答えを判断するための6つの質問を紹介いたします。

1. 行き詰まりを感じることがありますか?
 あなた自身が変わろうと、最善の努力をすることは、効果がないのでしょうか? 人間関係の中で、コミュニケーション不足や傷つけあうような負の連鎖に陥っていると感じておられませんか? 苦しみが絶えない、あるいは変わらない状況に落胆することが多いでしょうか?
もし、あなたが助けを求めているにもかかわらず、まだ行き詰まっているのなら、カウンセリングは必要不可欠で、新しい視点を与えてくれるかもしれません。
2. 苦痛やトラウマになるような出来事を経験したことがありますか?
 流産、事故、怪我、失職、友人や家族の死など、悲劇はさまざまな形で現れます。被害や侵害から来るトラウマは、感情的に馴染みのない、困難な場所にあなたを導くことがあります。カウンセラーは、予期せぬ苦難と予想される苦難の両方を乗り越える手助けをすることができます。
3. 精神的なストレスが身体的な症状として現れていますか?
 頭痛、疲労、消化器系の症状、動悸などは、感情的なストレスから生じる症状のほんの一例です。症状に気づいたら、医師の診察を受けるのがよいでしょう。ストレスが体の不調の原因だと医師が判断したら、カウンセリングは、症状の原因となっているものを解決するのに優れた方法です。
4. 人生のプレッシャーの中でなんとかしようと、もがき苦しんでいますか?
 人生において緊張感を対処するために、人々はさまざまな方法で対処します。例えば、運動したり、友人と一緒に時間を過ごしたり、聖書のみ言葉を瞑想したり、祈ったり、屋外で過ごしたり、自分のために静かな空間を作ったり、役に立つ健全なものもあります。一方、健康的でない対処法は、問題を悪化させることになります。ストレスに対処するために、薬物やアルコールなどの依存性のある習慣に頼ったり、ジャンクフードを摂ったり、過度にテレビ番組を見たり、ソーシャルメディアにのめりこんだり、その他の問題逃避行動をもし、とっているなら、誰かと話をすることは、賢明で必要なステップでしょう。
5. 人間関係がぎくしゃくしていませんか?
 人間関係は難しいものです。同僚、教会の家族、配偶者、子供、両親など、どのような関係であっても、困難な時期を免れることはできません。どんなに仲の良い友人関係でも、困難な方向に進み、予期せぬ出来事を引き起こすことがあります。結婚や家族関係も、対立のサイクルに陥り、絶望的な気持ちになることがあります。関係性の解決に向けて前進できない場合は、カウンセリングを受けることをお勧めします。
 キリストの愛と聖書の知恵を、自分が直面している対人関係の葛藤に結びつけることができるカウンセラーを見つけることは、大きな励みとなるはずです。
6. ご家族やご友人から心配されたことはありますか?
 他人は自分が見ている以上に、私たちをしっかりと見ていることが多いです。友人や家族から心配の声をかけられたら、無視しないでください。日常生活の一部となっている状況が、自分にどのような影響を及ぼしているのかを知ることは難しいかもしれません。あなたのことを大切に思っている人たちが、気になることがあると言ってきたら、謙虚に耳を傾け、助けを求めてください。

 上記の質問のいずれかに「はい」と答えた方は、主はあなたが一人で悩むことを意図しておられないことを知ってください。また、友人や家族、地元の教会など、神様が与えてくださったケアの道を活用してみてください。そして、主があなたに与えてくださるもう一つのケアとして、是非カウンセリングを受けることも視野に入れてみてください。
 主の導きによって、心のケアのサインを見逃さずに、カウンセリングを受ける強さが与えられますように。アーメン。

箴言20章5節 『人の心にある計画は深い水。英知のある人はこれを汲み出す。』

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