こんばんは、わたねこ(綿崎ねこ)です。
もうすぐ後期の授業が始まります。(塾はだいたい二期制)
小学2年生の2学期といえば、九九!
……という訳で、今日は九九のお話。
「いや……覚えさせるだけでしょ?」とか思いました?
チッチッチッ!(……表現が昭和w)
覚えさせるだけだと、「しちくろくじゅうし」とかって覚える子が現れます。
そんな奴いる?って……あたしだよ!!!!!(にしおかすみこ懐かしい)
そのまま行ったら7×10が71になっちまうじゃねーか。
これぞイリュージョン!!!!
……じゃなくて。(落ち着け)
九九を覚えるときに絶対にやってほしいことがあります。
それは、数字て書かれた九九を読めるようにことです。
何のこっちゃ?
……ですよね。
小学2年生は「4」を「よん」と読み
「7」を「なな」と読みます。
つまり、「し」「しち」が、「4」「7」と脳内でリンクしていません。
だから、九九を単純に毎日歌ったり言ったりしながら覚えると、脳内は平仮名がたくさんになります。
英語の歌を耳コピで歌っているようなもんです。
英単語が頭に浮かんでいない。
で、子どもたちの脳内でどのようなことが起きるかというと。
「7×9=」
という式を見て、
「七のだん……しちいちがしち、しちにじゅうし、……しちくろくじゅうさん」
そして、
「しちくろくじゅうさん!」
「しち」=「7」
「く」=「9」
「ろくじゅうさん」=63
と、「数字→九九」「九九→数字」という手順を踏んでいます。だから、九九を覚えて(言えるようになって)も、実際に計算問題を解くときには時間がかかるのです。
苦手な英語で会話をするみたいな感覚ですね。
相手の言った英語を日本語訳し、日本語で考えて英語に脳内で変換して、返答する!みたいな。
英語を英語のまま聞いて、脳内でも英語で考えて、英語で返す。
これがベストのはずです。
英語を習う最初の段階で、その事実を教えて欲しかった……。
と、余談はこの辺にして。
九九は数字とセットで覚えるべきです。
大人の感覚だと、当たり前にそうしていると思ってしまうのが盲点。
子どもたちの脳内は平仮名でいっぱいです。
だから、何も見ずに言えるようになることよりも、
数字で書かれた九九を読めるようにすることが重要。
読み方を知って、「し」は「4」、「しち」は「7」とちゃんと脳にインプットしてから九九の歌とかで覚えたら良いのです。
九九を覚えるゴールは、81個ある1桁×1桁のどのかけ算がいつ出てきても瞬時に答えが出せるようになること。
そうじゃないと、3年生になって割り算を習ったタイミングで周りのスピードについていけなくなり、「あれ?もしかして算数苦手……?」という勘違いが起こり、最悪の場合、算数が嫌いになります。
計算が苦手な高学年のお子さんをお持ちの親御さんは、1桁×1桁のかけ算を解かせてみてくださいね。時間があまりにもかかるようなら、脳内は平仮名だらけの可能性も(実際に何人か出会ったことがあります)。
子どもたちは、大人が考えもつかないところで苦労をしてたりするものなのですねぇ。