リスクとリターン不思議な関係
記事コラム
リスクとリターンの関係って皆さんどんなイメージでしょうか？
実際のイメージは下記の図のようにリスクを取れば取るほど
リターンが上がっていくと思っていませんか？
この考え方が多いので、FXなどはギャンブルのように短期的に大勝ちし、すぐに大負けするイメージが多いのです。
実際はこのような図のような関係になります。
リスクはある一定の数値でリターンが最大になります。
これをこの値をオプティマルfと呼びます。(今は覚えなくて大丈夫です。)
そして一定の数値を越えるとリターンが「0」に近づくんです。
つまりリスクは取れば取るほどリターンは「0」に近づきます。
なぜこのようになるのか？
わかりやすいように「特殊なコイン」で説明します。
【例】
この「特殊なコイン」は３回コイントスをすると下記の結果になります。
・3回に2回が「表」が出る
・3回に1回が「裏」が出る
このコインの裏表を当てるゲームです。
使える資金は1000円とします。
配当は1:1です。
つまり100円かけて当たれば200円になって返ってきて、負ければ0円になるということです。
特殊なコインの裏表の出現パターンは
・パターン1
表 表 裏
・パターン2
表 裏 表
・パターン3
裏 表 表
となります。
ずっと「表」にかけていたら、勝てるような「特殊なコイン」です。
ではやっと本題になります。
ある一定のリスクを超えた場合、リターンが下がっていくパターンがあります。
さて、どれでしょう？
答えは
【パターン3】になります。
では検証していきましょう！
パターン3のコイントスは
【裏 表 表】です。
全て表に賭けた場合、勝ち数は多くなりますが、掛金によってはリターンが下がります。
・リスク1
100円を賭けた場合
裏 -100円(1000円-100円=900円残高)
表 +100円(900円+100円=1000円残高)
表 +100円(1000円+100円=1100円残高)
【利益 +100円】
・リスク2
200円を賭けた場合
裏 -200円(1000円-200円=800円残高)
表 +200円(800円+200円=1000円残高)
表 +200円(1000円+200円=1200円残高)
【利益 +200円】
少し省略します。
・リスク3
500円を賭けた場合
裏 -500円(1000円-500円=500円残高)
表 +500円(500円+500円=1000円残高)
表 +500円(1000円+500円=1500円残高)
【利益 +500円】
・リスク4
600円を賭けた場合
裏 -600円(1000円-600円=400円残高)
※残高600円ないので400円を掛金とします。
表 +400円(400円+400円=800円残高)
表 +600円(800円+600円=1400円残高)
【利益 +400円】
はい！
そうです！
リスク600円を賭けたあたりからどんどんリターンが下がっていきます！
続きをどうぞ！
・リスク5
700円を賭けた場合
裏 -700円(1000円-700円=300円残高)
※残高700円ないので300円を掛金とします。
表 +300円(300円+300円=600円残高)
※残高700円ないので600円を掛金とします。
表 +600円(600円+600円=1200円残高)
【利益 +200円】
・リスク6
800円を賭けた場合
裏 -800円(1000円-800円=200円残高)
※残高800円ないので200円を掛金とします。
表 +200円(200円+200円=400円残高)
※残高800円ないので400円を掛金とします。
表 +400円(400円+400円=800円残高)
【利益 -200円】
・リスク7
900円を賭けた場合
裏 -900円(1000円-900円=100円残高)
※残高900円ないので100円を掛金とします。
表 +100円(100円+100円=200円残高)
※残高900円ないので200円を掛金とします。
表 +200円(200円+200円=400円残高)
【利益 -600円】
・リスク8
1000円を賭けた場合
裏 -1000円(1000円-1000円=0円残高)
※残高がなくなったのでゲーム終了
【利益 0円】
これがリスクとリターンの不思議な関係になります！
この「特殊なコイン」で資金1000円の場合の
最低なリスクと最高のリターンは掛金500円ということになります。
この数値をオプティマルfと言います。
以上
リスクを取れば取るほどいいことではないということがわかっていただけたと思います。
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